皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
前回の記事では、独学のメリットとデメリット、自力ではきつかった単元と捨てた単元を書きました。今回は、それでも独学で進めると決めた方に向けて、突破の仕方を一次試験と二次試験に分けて整理します。
一次試験は、理論にどれだけ時間を寄せられるかが勝負です。二次試験は、過去問の解答を見比べられる環境を作って解き込むことが、独学のいちばんのポイントになります。
二次試験の過去問の使い方のところでは、当ブログの過去問徹底解説も紹介します【PR】。
📌 この記事でわかること
- ✓ 一次試験の理論は「導入解説→問題」の参考書から入るほうが良い理由
- ✓ 数学の固め方と、理論以外の3科目の進め方
- ✓ 二次試験の過去問を解き始める前に決めておくこと
- ✓ 解答を見比べながら解くと記述式の答案がスムーズに書けるようになる理由と、その進め方
一次試験は、理論に時間を寄せる
一次試験で独学の時間をいちばん使うのは理論です。電力・機械・法規は電験3種の貯金を掘り下げる形で進められますが、理論だけは3種で習わない単元が一気に増えます。
ガウスの法則やビオ・サバールの法則、過渡現象、分布定数回路などがその例です。電験2種の難しいところを整理した記事で星取りした数学も、ほとんどが理論で効いてきます。
理論は「導入解説→問題」の参考書から入る
参考書には、過去問を単元ごとに並べて解きまくるタイプと、単元ごとに導入解説があってから問題に進むタイプがあります。理論に限っては、導入解説から入るタイプをおすすめします。3種で習っていない単元を初見の過去問から解こうとしても手が出ず、時間ばかり過ぎていくからです。
過去問を解きまくるタイプは、全範囲をひととおり押さえたあとの仕上げや、苦手単元の集中演習に回すと効果的です。参考書の具体名と使い込み方は電験2種理論の勉強法に、一次・二次それぞれの選び方は電験2種一次・二次で使えるパターン別参考書にまとめています。
数学は、電験2種向けの数学の本で先に固める
理論の参考書が進まない原因が数学にあるなら、数学だけを先に固めるほうが結局は早く進むことがあります。三角関数・複素数・微積分・微分方程式・ラプラス変換のように、電験2種に要る範囲だけを切り出した数学の本があるので、それを使うのが効率的です。
私が勧めている2冊と読む順番は、管理人がお勧めする数学の参考書に書いています。どの単元に力を入れるかは、先ほどの記事の星取り表を目安にしてください。
理論以外の3科目は、3種の貯金を掘り下げる
電験2種の電力・機械・法規は、電験3種で覚えたキーワードを掘り下げていく形で対応できます。3種の知識が土台にあるぶん、理論ほど新しく積み上げる量は多くありません。
法規は覚える量の勝負なので、私は過去問をテーマ別に並べた問題集を、理解できてもできなくても頭から繰り返しました。
過去問演習には、当ブログの過去問徹底解説(電験2種 一次試験)も使えます。年度順と分野順の両方を用意しているので、単元ごとの仕上げは分野順、本番前の時間配分の確認は年度順と使い分けられます。
二次試験は、解き始める前に戦い方を決める
二次試験の過去問に手を付ける前に、どの問題で点を取りにいくかを決めておきます。戦い方を決めないまま全単元を同じ重さで解き始めると、独学ではまず時間が足りなくなります。
計算問題を軸に選ぶ
私が取ったのは、論述問題の対策を最小限にして計算問題に寄せる戦い方です。電力・管理は6題から4題、機械・制御は4題から2題を選ぶ形式なので、得意な計算問題を軸に選べます。
過去問は新制度になった平成7年度以降に絞り、傾向から外れた問題は選ばずに逃げる、というのが私のやり方でした。具体的な進め方は電験2種二次試験の攻略方法に書いています。
解法を覚えるより、立式したあとの計算スピード
二次試験は、どちらの科目も1問を30分ほどで解く計算になります。時間内に解き切れるかを分けるのは、解法を思い出す速さより、立式したあとに計算を最後まで押し切る速さです。
読者の方からいただいた質問にも、電験2種の難しいところはどこ?の記事の中で同じように回答しています。
解き込む段階は、解答を見比べられる状態にする
過去問を解き込む段階に入ったら、1つの問題について、自分の答案と複数の解答・解説を並べて見比べられる状態を作ってください。独学の二次対策で、いちばん効くのがこの環境づくりだと私は考えています。
記述式は、たまたま正解にたどり着くことがない
二次試験は記述式なので、マークシートのように選択肢から当たりをつけて正解することがほぼありません。過程が書けていなければ点にならず、書けていても採点者に伝わる流れになっていなければ減点されることもあります。
講座に通えば答案を見て直してもらえますが、独学ではその手段がありません。強いて挙げれば、同じ問題の解き方を複数並べて、自分の答案との違いを1つずつ確かめる作業です。
見比べると、自分の答案の抜けが見えてくる
見比べる相手は、試験センターが公表している標準解答と、手元の過去問集の解説です。標準解答は文字の定義や途中式の書き方の手本になり、解説は式変形の行間を補ってくれます。答案の書き方の細かいところは二次試験の解答の書き方で整理しています。
解き方は1つとは限らず、答えが合っていれば解法は問われません。自分の解き方と解説の解き方が違っていたら、どちらが試験中に使いやすいかを比べて選んでおきます。
見比べたあとは、解説を閉じてから手を動かして解き直します。書く手が止まったところが、自分の答案から抜けている部分です。1周目で解法がすぐに浮かばないのは普通のことなので、焦らなくて大丈夫です(二次試験の問題が歯が立たないと感じていたら)。
年度順と分野順を、使う時期で分ける
分野順は同じ単元の問題が続くので、似た問題を見比べながら続けて解けます。弱点の単元を一気に固めたい時期は分野順、本番と同じ組み合わせで時間配分を確かめたい時期は年度順が向いています。
年度順で1年分を通して解くときは、電力・管理を120分、機械・制御を60分で区切ってください。2つの使い分けは年度順 vs 分野順で詳しく書いています。
過去問徹底解説は、見比べる相手を1つ足す形で使える
当ブログの過去問徹底解説(電験2種 二次試験)は、電験王の解説をもとにまとめた過去問集です。各問題に難易度、正答チェック表、ワンポイント解説、解説が付いているので、解き直しの記録と行間の確認を同じ紙面で回せます。
年度順と分野順を同じ解説のまま選べるので、時期に合わせて並べ方だけを変えられます。PDFなので必要な問題だけを印刷でき、すでにお持ちの過去問集の解答と並べて比較する使い方にも向いています。
手元の問題集を買い直さなくても、見比べる相手を1つ足す形で使えます。収録範囲と価格は商品ページでご確認ください。
まとめ
- ✓ 一次試験は理論に時間を寄せる。理論は導入解説から入る参考書で進め、過去問を解きまくるタイプは仕上げに回す
- ✓ 数学が原因で進まないなら、電験2種向けの数学の本で先に固める。電力・機械・法規は3種の貯金を掘り下げる
- ✓ 二次試験は、解き始める前に計算問題を軸にした戦い方を決める。時間内に解き切れるかは、立式したあとの計算スピードで決まる
- ✓ 解き込む段階では、自分の答案と標準解答・解説を並べて見比べ、手が止まったところを解き直して埋める
- ✓ 弱点の単元は分野順、時間配分の確認は年度順と、時期で使い分ける
独学には、答案の抜けを指摘してくれる人がいません。そのぶん解答を見比べる環境を自分で用意しておけば、記述式の二次試験でも合格ラインまで届くはずです。
独学で進める皆さんを応援しています。引き続き当ブログをよろしくお願いいたします!
※本記事は電験王の商品(過去問徹底解説)のPRを含みます。







