【電験2種】管理人がお勧めする数学の参考書

皆さまお疲れ様です。

6月に入り試験がだんだん間近に迫ってきましたね。

この時期は試験が遠いようで近いようで、中だるみしやすい時期かと思います。この時期に突入する前の2,3月に紹介しておけば良かった数学の本を今回は紹介します。

タイミングを逸しました…すみません。

数学のオススメ本を見つけました

以前の私は、数学のオススメの参考書が無いという立場でした。それは過去記事でも紹介した、式展開のスキルグラフの反転の仕方微積分の考え方を体系的に学ぶのは難しいだろうと思っていたからです。かと言って、高校の参考書を一通りやろうとしても電験に関係のない単元が多く、その仕分けはこれから勉強する人にとってはできないことです。

書店を歩き回る範囲では、式展開やグラフ反転とかは詳しく解説している参考書になかなか出会いませんでしたが、ネットまで視野を広げると、微積分やラプラス変換など電験に関する数学のみを切り取って分かりやすく説明している参考書を見つけることができました!

それはこの2冊です。

単に私のアンテナが狭く見落としていただけだったと思います笑 それほどに秀逸な参考書です。

2冊に共通しているところ

どちらの参考書も、著者の先生方が実際に電験の指導をしている中で電験2種の電気数学を説明しにくく感じていることから生まれた本なので、内容の構成が電験2種特化しています。

また、本ブログで何度か私が主張している『過渡現象をラプラス変換でも解けるようにすべき』ということも、両先生は主張されていて、そのスタンスから過渡現象とラプラス変換を密接にリンクさせて説明しています。

もちろん二次試験の自動制御とも関連した説明をしています。

いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖

2種に特化しているということで3種レベルの内容がないかと思いきや、きちんと3種の内容を踏まえた解説をしています。具体例をあげると、フェーザ表示やベクトルオペレータから解説をしてます。

また、内容を

  • 三角関数
  • 複素数
  • 微積分
  • 微分方程式
  • ラプラス変換

と電験2種に最低限必要なところのみに絞って解説しています。しかも、解説がQ&A形式になっていて、読者の方が疑問に思いそうなトピックを中心に図や吹き出し、イメージ図などを駆使して説明しています。ですので、数学の公式から電気現象への当てはめがイメージしやすくなっています。

また、章ごとに問題演習と詳しい解説が付いていますので、十分知識の定着ができると思います。

後半にある過渡現象微分方程式ラプラス変換で解いていく説明については、かなり丁寧に比較をしながら解説していますので、殆どの方が理解できるのではないでしょうか。

このように全体的に数学の取り掛かりの敷居が低い作りとなっていて、高校数学の副読本を連想しました。それくらい平易に書きつつも、十分電験2種には合格できる内容だと思います。

余談ですが、もし私が本を作るならQ&A形式の方が読みやすいだろうなと考えたことがあります笑

電験2種電気数学

数学に自信の無い方が初めにこっちに手を付けると、苦手意識が悪化する可能性があります。電気を数学的にきちんと理解したい方向けの参考書ですので、どうしても電験における数学の詳しい部分が気になるという方は、『電験2種数学入門帖』を消化してから着手することをオススメします。

本の内容としては『電験2種数学入門帖』の内容に加えて、

  1. ベクトル軌跡
  2. 行列(四端子定数、対称座標法も含む)
  3. フーリエ級数
  4. 双曲線関数
  5. 偏微分方程式
  6. ベクトル解析

となり、電験1種の内容がふんだんにあります。しかも、1種以上の内容もあります。

電験2種を単なる通過点と考えている方にとっては、内容・書き方ともに面白いかもしれません。ただ、平成14年度以降の過去問を使って電験1種を合格した身としては、上記のうち2,6以外は必要ない気もします。

ただ、2,6以外は大学数学に踏み込んだ内容でもありますので、技術士など幅広い知識を必要とする領域に向かおうとしている方にとってはとても有用な内容です。

『電験2種数学入門帖』と読み比べて感じたこと

この参考書が大学数学の副読本のように感じられたことです。エッセンスはもちろん書いてはいるのですが、数式や文章中心の説明なのでゴリゴリ読んでいく必要があり、重要箇所とそうでないところを強弱つけてテンポよく読み進めることがしにくいです。

ですので、試験が迫っている時期に急いで消化するには向いていません。試験シーズンが終わって、12月ごろから植物が根を生やすようにゆっくり咀嚼していく使い方が効果があると思います。

まとめ

電験2種になると要求される数学の水準が格段に上がります。もとから数学が強い人にとっては望むところでしょうが、それ以外の方は一度電験から離れてじっくり数学力を付けることが急がば回れではないでしょうか。

今回は数学のオススメの参考書を紹介しましたが、同じように物理についてもネットまで広げて参考書を探してみようと思います。

それでは次回!

コメント

  1. ita より:

    こんにちは

    ブログの内容をいつも興味深く拝見させて頂いております。

    昨年の電験3種に合格して設備管理の仕事への就職を検討している者ですが、1点質問させて下さい。
    もし、電気主任者に専任され、過失によって損害が発生した場合、個人での弁済を求められる場合があるのでしょうか?

    • ケンタ より:

      >itaさん
      コメントありがとうございます!

      サラリーマンの電気主任技術者と自営業の電気管理技術者のどちらでしょうか?
      恐らく前者かと思いますが、普通の会社であれば備品を壊しても弁償しないように、問題はありません。
      ただ、悪質な事故を起こしたりすると免状の取消しはあり得ます。

      電気管理技術者であれば、契約に基づいて損害賠償をしなければなりません。電気管理技術者協会ではそういったときのために保険に入っています。
      協会に入らなくて個人で保険に入るのも可能かと思います。

  2. ita より:

    ケンタ様

    早速の御回答ありがとうございます。

    余程悪質なものでない限り、個人に対する弁済義務は無いのですね。
    (安心しました。)

    話は変わりますが、先日、某掲示板で、
    「電験の資格をとる人間は、ファーストキャリアに失敗した人間が多い」
    といった内容の書き込みを見かけました。

    ケンタ様自身、どのように考えておられるか分かりませんが、自分自身思い当たる節があり思わず考え込んでしました。(苦笑)

    もう一段上の資格を取って活躍したい、なんて考えます。

    P.S.
    電験1種の取得は本当に凄いですね。
    私自身、1種とはいわないまでも、せめて2種までは取得したい。
    (それでも難関ですが・・・。)

    • ケンタ より:

      >itaさん
      私もその書き込みを見ました。
      私もファーストキャリアを失敗した身ですので、言い訳はしませんよ笑

      2種頑張って下さい!

  3. ソウケイ より:

    いつも楽しくて勉強になるブログを拝見しております、ソウケイと申します!

    去年に3種を受けて(3科目取得、第二種電工合格)、今年は残りの法規、エネ管(電気)と第一種電工を受けます。

    専攻はド文系ですが、現在の部署が受電変電を扱ってて電験1種持ちの人が居るというのもあり、電気の面白さに目覚めてしまいました(^ ^)

    それで会社が5万ボルト以上受電していることもあり、3種合格後は2種を目指そうか迷っていますが、文系でも取得した方は居るのでしょうか?

    微積やラプラス変換はさっぱりなので、基礎からみっちりやるつもりです。
    電気工学系の人でも5年掛かると言われているので、自分も最低その期間は頑張ります。

    数学力は高校時代は人並み以下で、今もまだ全然ですが、2年前にe-denの通信講座の初心者セットを始めて少しだけ電気のイロハが分かってきた程度です。
    何より学生時代に数学から逃げていたからか、電気を含む数学の勉強が新しい発見のようで今が楽しくてしょうがないです。

    でも、昨年の3科目もギリギリでしたし、2種を途中で諦める人も多いので、こんな自分でも2種を受かるのか不安な所はあります。

    長文にて失礼しました!

    • ケンタ より:

      >ソウケイさん
      コメントありがとうございます!
      1年目は3種の法規以外に合格とのことで、私と同じですね笑

      私の周りには文系で2種に挑戦している人ならば居ます。
      その方は恐らく今年取れそうな感じです。
      電験は実務経験が無くても頑張れば取れる資格ですので、文系でも十分取得が可能だと思います。

      先ずは3種とエネ管を頑張ってください!

  4. ソウケイ より:

    ケンタさん

    早速のお返事ありがとうございます!
    文系でも2種取得を目指して頑張ってる方がいらっしゃるのですね、励みになります。

    以前、2種持ちの人から「数年間苦しんで諦める人も多いし、時間の無駄になるから2種はお勧めしないよ」と、言われた事があるのですが、飽き性な自分でも電気の勉強だけは継続する自信があるので実際に受験してみて自分で決めたいと思います。

    試験合格が目的ではなく、後々の人生で役立てるために電気の知識を得ていると考えれば、何回落ちてもそんなに辛くはないと思いますし。

     
    仰るとおり、とりあえず目の前の試験に全力投球します。

    石橋先生の「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」であれば、何とか理解できそうですし、3種合格後にそちらから試してみたいと思います。

    ありがとうございました。

  5. 梅三郎 より:

    どさくさに紛れてこんにちは、梅三郎です。

    某掲示板にて、解の公式を知らない(あるいは忘却の彼方)な書き込みを見ました。
    彼に立ちはだかる彼にはまだ見えていない途方もない彼にとってのバカ高い数学の壁が、その書き込みから私にはハッキリ見て取れました。

    今ではその壁の高さと奥行き加減が把握できつつありますが、それでもチョット形が変わるとお手上げです。丸覚えで、本質を理解していない証拠ですね。

    亀さんの本を読み返さないといけないかなぁ..と思う今日この頃です。
    なぜタイトルに「亀さん」なのか、、、「うさぎ」や「鶴」ではない人向けだったのですね (笑

    つたない文面、失礼いたしました。

    • ケンタ より:

      >梅三郎さん
      お久し振りです。

      計算問題は立式しただけで部分点を多目にしてくれれば良いんですけどねぇ。
      実際にそうしているかは謎ですが笑