皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
先日、ラプラス変換を過渡現象に使うのは電験1種では主流という記事を書きました。
そこから舌の根も乾かないうちではありますが、なんと電験2種でもラプラス変換を過渡現象に使った問題が出題されていました。
それは2017年度(平成29年度)の二次試験 機械・制御です!
時系列の整理
@当ブログ
ラプラス変換の過渡現象シリーズを書き始めたのは、2017年9月からでした。
そして本を出版したのは2018年9月でした。
@試験センター
一方で、電験2種で出題されたのは2017年11月です。
…かなりいい時期に記事を書いて本を出していたんですね笑
別の過去記事でスルーしていた…
私は自分の受験が終わってから、毎年1・2種二次試験のレビューを簡単にですがしています。そうです、例のラプラス変換の出題のあった2017年度もレビューをしていました…
スルーしていたんですよね。当時は、そこまでラプラス変換と過渡現象について熱を入れていなかったということでしょうか。
2017年度の出題内容
電験2種だから簡単かと楽観していましたが、問題を読んでみると実際は違いました。
コイルやコンデンサの微分方程式を立てて、ラプラス変換する過程が出題されています。
しかも、全部で(5)まである中で、変換過程を説明する問題が(2)で出題されていて、ここで躓くと自動制御を殆ど捨ててしまうことになった蓋然性が高いです。
\begin{align}\mathcal{ L }\left[\frac{\mathrm{d}f(t)}{\mathrm{d}t}\right]=sf(s) \end{align}です。
どのくらいの出題頻度??
1995年度(平成7年度)から新制度の試験がスタートして、2018年度(平成30年度)までに24回二次試験を開催しています。その中で過渡現象のラプラス変換は1回だけです。
自動制御の分野では古典制御のネタが出尽くしたのでしょうか?
個人的には、同じくらいの出題頻度であるパワエレの方はネタが豊富で、これを得点源にするのはかなり難しいと感じています。この差は何なのでしょう。
どちらにしても、この頻度をどう取るかは皆さん次第です。
本を執筆した側としては、
- 二次試験でも出てくる可能性がありますし
- 一次試験では過渡現象を簡単に解けますし
是非オススメしたいところです!
遂に電験2種にも進出
ということで、電験2種でも結構本格的にラプラス変換の過渡現象が必要になってきました。
ここで思うのは、今回の記事の情報を盛り込んで第3版を出してしまうかということです。結果から言うと難しいです。PDFの方は簡単に差し替えられるのですが、Amazonで販売している冊子の方は出稿の関係でできないです。
ということで、2019年11月の試験内容を確認してから「電験2種 過渡現象をラプラス変換で解く24年間 2019年度版」を発売しようと思います!
これなら差し替えという手法を取らなくて済みます。
それにしてもタイミングが良すぎる
ラプラス変換と過渡現象という組合せはもちろん当ブログで発信する前からあった考え方ですが、記事にし始めてすぐ二次試験に登場してきたのには驚きました。
これだけならまだしも、機械・制御での論述問題が2017年、2018年と2年連続で出題されています。
2017年11月の試験の4ヶ月前に、電験2種二次試験の攻略方法で「計算問題だけで十分!」という記事を書いていますし…
…もしかして、見られてます??
まとめ
ラプラス変換と過渡現象の出題を見つけてしまい、急いで記事を書いてみました。
こうしたファクトを積み上げていって本がもう少し売れていけば良いなと思いつつ、本日はこのくらいにします。
最後に、ラプラス変換本は好評発売中です!
それでは次回!
健太様。ブログ見ています。過渡現象をラプラス変換で解くの本ですが目次の平成27年が93ページになっていますが97ページの間違いだと思います。確認お願いします。
>Makishiさん
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りページ数が間違っておりましたので、正誤表を更新しました。
(コメントが重複していたため一方を削除しました)