参考書選びから使い込み方までばっちり!
電験2種理論の勉強法

皆さまお疲れ様です。

電験2種二次試験の合格発表が2/7にあり、再挑戦となった方はそろそろ再スタートしている頃かと思います。

今回は、電験2種の理論科目について取り組み方の質問コメントがありましたので、それについての返答記事を書いていこうかと思います。なお、返答と言いながらも一般的な話に拡張して書いていきますので、ほかの方も読み進めていける内容にしました。

私が勉強してきたやり方からの結果論的なルール抽出にはなりますが、電験1種まで勉強してきた今でもこれから紹介するやり方が、自分にはしっくりきています。

ポイントは新領域の対応です!

科目別に見る電験3種と2種一次試験の範囲

電験3種が終わってすぐに電験2種一次試験の過去問を解いてみると何となくわかりますが、私の場合は以下の印象を受けました。

  • 理論→計算が異次元!
  • 電力→キーワード問題は行けるかも?
  • 機械→選択問題は計算、キーワード問わず歯がたたないけど、共通問題はまだマシ!
  • 法規→特高法規なんて勉強したこと無いよ…

電力機械法規は3種の貯金知識を掘り下げる形でキーワードを覚えれば何とかなる印象でしたが、理論だけは物理現象は理解できるものの、どう公式を使って解いていくのかと途方に暮れさせられた問題だったのを覚えています。

ということで、理論は本腰を入れてやらないと合格できないだろうというと、最初からうすうすと感じていました。

過去問から?導入解説から?

参考書を選ぶ段階から勝負は始まっています。参考書は大きく分けて2種類あります。

  1. 過去問を解きまくる参考書
  2. 単元別に導入解説→問題という構成の参考書

理論を攻略するにあたってどちらが良いかを比較してみましょう。

ここには挙げていないですが、『試験センターから過去問をダウンロード→解く』というパターンもあります笑 このやり方で合格する人は、大学の電気科を余裕で卒業したくらいのレベルで、いきなりの肩慣らしをする人くらいしか考えられません。

過去問を解きまくる参考書

有名なものだと『理論の15年間』という参考書があります。この参考書はタイトルの通り、15年分の過去問が収録されています。ただし単元別に再構成されていますので、使いやすいといえば使いやすいです。

ただし理論に限っては、

  • ざっと全範囲の知識を身に着けた後の習熟度確認
  • 苦手な単元の千本ノック的な演習

としての使い方ならば効果的かと思います。

理由は最初の方でも触れていますが、理論は2種になるとほかの科目と比べても、新領域の対応のウェイトが大きいからです。

ざっと例を挙げてみると、

  1. 電磁気学:ガウスの法則、磁気回路方程式、ビオ・サバールの法則、アンペールの法則
  2. 電気回路:過渡現象(微分方程式ver)、分布定数回路

と、電験3種で決して習わないような単元が目白押しです!

こういった単元においても初見で過去問を解くことは、もはや無理ゲーというやつです。知らない問題を解くのはストレスですし、何より所見で解けないで少しでも頭を抱えていると、時間が勿体無いです。

ということで、理論においてはきちんと導入解説を理解してから、問題を解くようにすると効果が高いです。

私の場合は法規科目は単純暗記と割り切っていましたので、法規では↑の参考書の法規版を使用していました。正解しようが間違えようが、頭から暗記してきました。

単元別に導入解説→問題という構成の参考書

私がオススメするのは『徹底マスターシリーズ』です。

このシリーズの詳しい特徴はコチラです。
新たに登場してきた『徹底マスターシリーズ』を私が使い込んできた『完全マスターシリーズ』と比較をしてみました。勝敗は明らかにどちらかに軍配があがりました。それは…

特徴はいくつかありますが、理論の場合に適している特徴としては解説が豊富ということでしょうか。特に理論は二次試験に向けて計算力を養う科目でもあり、きちんとした解説で地力をつけることが重要ですので、図と解説は十分すぎて困ることはありません。

私は完全マスターを使用していましたが、これを完璧にしただけで、それとは別に過去問集を使った演習はしませんでした。全体的にスムーズに解けるようになっておけば、他の教科も含めて一次試験では基本的に試験時間が余るかと思います。

参考書の使い方とサイクルの回し方

強い武器(参考書)を買っても、使いこなせるかどうかで試験の出来が全く変わってきます。

参考書を何度も繰り返し解くというサイクルの考え方や回し方は、過去記事で2回に分けて紹介してます。

電験を始め、資格試験には『覚える』という作業が必ず発生します。今回はその作業を(私の中で)如何に効率的に行っていたかというお話です。大学受験からしてきた作業がブラッシュアップされている方法です。皆さんのご参考までに。
前回の記事で、電験の勉強で新しいことを『覚える』ためには、何度もサイクルを回して頭に定着させるということを紹介しました。そのためには1周目にできるだけ理解しておくということも。 今回はその1周目でどうやって理解するかというお話です。

詳しくは↑の記事に譲りますが、私がサイクルを回す上で重要視していたのは

  1. 1周目できちんと理解する
  2. イメージを結ぶ
  3. 何度も回してどんどん高速化させる

ということです。道のない山を時間を掛けて何度も踏み鳴らして道を作るように、頭の中に電験専用の思考回路を作っていくイメージです。

そもそも1周目から分からないときは

分からない用語はネットで簡単に調べることができるしょうけれども、理論科目は用語問題が少ないので、なかなかネット検索で対応しにくいかと思います。そういうときは思い切って、今の参考書から離れてその分からない単元に特化した参考書に手を付けることをオススメします。急がば廻れではないですが、結果的に今の参考書よりも理解が深まります。寄り道しておくと、戻ってきてからの試験問題が簡単に見えるほどにレベルアップできたと感じることが多々ありました。

私の場合は、理論科目のうち

  • 過渡現象(微分方程式ver、ラプラス変換verどちらも)
  • 分布定数回路

を↓の参考書で勉強しました。

こういった高専生向けの参考書は大学の参考書と異なり、問題の数字が簡単で、解法の流れを体に染み込ませるに集中できます。

ちなみに、続でない方の参考書交流の計算演習(複素数、フェーザ表示、ベクトル表示)をみっちりできますので、3種参考書でさらっと流される三相交流の理解が深まります。これのおかげで、2種以降の理論は結構省エネできたと思います。
このように、寄り道用の参考書を用意してみてはいかがでしょうか。本線用の参考書のレベルを下げてみるのも1つですが、いかんせん電験2種は常連本が少ないのが現実です。電験2種まででしたら↑で紹介した学校用の教本が他にも幾つかあると思いますので、そういうものを探してみると意外な掘り出し物が見つかるかもしれません。
 

まとめ

参考書選びからその使い方まで書いてみました。と言いながら、過去記事の内容を再構成した形になってしまって、少し新鮮味に欠けてしまっているかもしれません笑

今回紹介した方法を実際にやってみようとすると、参考書の進みが驚くほど遅くなるかと思います。特に最初の1周目には。。。

資格勉強とはこういう効率の悪い地道な作業ですので、生活の一部に取り入れない限り、コンスタントに勉強をし続けることが難しいです。根気のいる作業ではありますが、問題演習で正解すると嬉しいという小さな積み重ねを大事にしていくと、今年の9月あたりに良いことが起こるかもしれません。

それでは次回!

おまけ

電験2種になると電卓の機能を駆使できるようにしておかないと、試験時間オーバーになる可能性が出てきます。電験2種の中でも特に電卓術が重要になってくるのは、一次試験の理論と二次試験の電力・管理機械・制御です。

電卓でできることをまとめた過去記事がありますので、併せて紹介しておきます。

最初に電験の参考書などを揃えるときに、電卓をどれにすればよいか迷ったことはありませんか。関数電卓以外ならば、どんな電卓でも持ち込んで構わないことになっていますので、できるだけ使いやすい電卓を選びたいものです。今回は電卓に必要な機能と、それを全て備えた電卓をご紹介します。

コメント

  1. 梅三郎 より:

    こんにちは、ご無沙汰してます。

    >>知らない問題を解くのはストレス..頭を抱えていると時間が勿体無い
    ストレスですねー。でもまだ日数があるので、過去の資料をめくったりネットで調べたりして得たものを過去問集当該箇所に書き込んで、次回以降にロスしないようにしています。

    過去問解いてつまづいて、そこをよく勉強し直し、それでやっと自分にしみついてくるような気がします。
    積分やラプラスが怖くてしょうがなかったですが、幸いある程度パターンがあるようで、ちょっと自信ついてきました。「分数の通分すらできなかった」レベルからの挑戦なので、険しい山道はまだまだ続きますが..覚えが悪いので反復しかありません。

    勉強を毎日継続する習慣も定着してきたので、11月に向けて気持ち切らさず頑張ります!

    • ケンタ より:

      >梅三郎さん
      お久しぶりです!

      基礎ができてきたら、知らない問題を解くというのは通らざるをえない過程かと思います。
      でもその頃には正答率も上がってくると思いますので、解いて楽しいと思うこともあるのではないでしょうか。

      計算問題でパターンを感じられるようになってきているということは、合格の域に近づいている証拠だと思います。

  2. りゅう より:

    遅くなりましたが、二種理論の記事ありがとうございます!
    参考にさせていただきます!!
    ある年の二種理論で解説見ても、調べてもイマイチ分からない式展開が分からない過渡現象があるのですが、解説とかって、お願い出来ますでしょうかね…

    • ケンタ より:

      >りゅうさん
      参考書の解説の二番煎じになる可能性が高いので、お問合わせ・質問から解説とわからない箇所を送っていただければ、個別に回答しますよ。分かればですが笑

      全く無関係の別件ですが、過渡現象については近々お知らせがありますので、3/13か3/17の更新をお楽しみ下さい。

  3. カモカモ より:

    こんにちは
    まとめに、「参考書選びからその使い方まで書いてみました。と言いながら、過去記事の内容を再構成+αした形になってしまって、少し新鮮味に欠けてしまっているかもしれません笑」とありますが、
    似たようなテーマでも、読む方は以前は何も響かなかった事も、
    言われるタイミングや少し言い方を変えるだけで、すんなり理解できたりするので、
    大歓迎です。むしろ勉強と同じように繰り返しが大切なのだと思います。
    ケンタさんは、しっかり過去の話題とリンクも付けてくださるので助かります。
    ところで、時々微分積分等の数学的な解説もして下さいますが、ケンタさんがお勧めの電気数学用の書籍等あれば教えて頂けませんか?今回お勧めの「続 電気回路の基礎」のレビューでは、途中の計算過程が省かれているという意見がありますが、私の様な数学初心者は、そこで躓くことが多いのです。(逆に言えば、2種受験ではそこまで細かく展開しないと計算できないようではとうてい合格できないし、計算過程を熟考することによって応用力が身に付くのだと思いますが)
    それと試験時の電卓ですが、経験者によると2台同時使用(予備ではなく)で
    使っている人がいたけど、試験官に注意されることはなかったようです。

    • ケンタ より:

      >カモカモさん
      そう言っていただけると助かります!

      「続 電気回路の基礎」は人によっては確かにそうかもしれません。私が解説を読むときは、立式以降は計算結果に飛びがちですので。
      お勧めの電験用の数学参考書は、まだ見つけられていないというのが正直なところです。そういう記事を書いたら需要はあるなとは思っていたんですが。

      電卓の二刀流ですか笑
      一見「考えたな」と思いましたが、写すために打ち込まなければならないので、リスクは残りますね。
      手書き寄りかはリスクが下がるのでしょうけれど、やはりメモリ機能を使えるようにした方がいいと思います。計算途中でCMを使ってメモリの一時ご破算かできるようになれば、途中結果を書きをすることは無くなりますよ。

  4. 通りすがりのスナフキン より:

    ケンタさま
    ご無沙汰しております。

    この記事でのご紹介されております、徹底マスターシリーズ、アマゾンで新品品切れのようです。
    オーム社に尋ねますと、二種徹底マスターシリーズ、理論と機械はこの7月に改訂版が発行されるので品切れだそうです。

    ご報告まで。

    • ケンタ より:

      >通りすがりのスナフキンさん
      お久しぶりです。

      情報ありがとうございます。
      そうでしたか。。。早い改訂だから誤植か多かったんですかね。
      それにしても試験前のこのタイミングはやめてほしいものです。