皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
何も分からないときから勉強をスタートすると、参考書は神の啓示の如く、自然とすべからく正として扱ってしまいます。というか、新しいことを覚えるときに書いてあることを疑ってかかると、それ自体が自身の頭に入るときの障壁となり、勉強の効率が落ちてしまいます。
大学受験まではニュートラルな姿勢でいても問題はありませんが、こと資格試験に関しては残念ながら一部に疑う姿勢を持っておかないと大変なことになります。
去年に大事件が起こりました。。。
2017年度の電験2種二次試験に事件が起こりました。受けていた方は本当に大変だったと思います。
どの参考書(参考書Aとします)かまでは言いませんが、その中のとある過去問の解説に致命的な間違いがあって、その過去問と数値違いの問題が実際に出題されました。
出題された問題自体は典型的な過去問を踏襲していたものでしたので、その過去問は参考書A以外でももちろん取り扱っていました。が、参考書Aは解法に致命的なミスがありましたので、その参考書だけ答えが違う結果となっていました。
参考書Aを使用していた方で試験でもその問題を選択した方は何人もいらっしゃったはずですが、その参考書Aの出版会社は補償も何もせず後日正誤表を出したようです。補償すべきかどうかは分かりませんが、かなりゾッとする出来事でした。
参考書の誤植をどう見つけるか
私は基本的に参考書の内容を信じてしまう派です。特に知識問題は自分の中に判断基準が無いので、私の知識の中には間違ったものがあるかもしれません。計算問題であれば数学のバックグラウンドがあるお陰で、間違いを何度か見つけることができました。
また、幸いにして、電験2種二次試験では、使用していた電験二種完全攻略とは別に、一次試験用として使っていた完全マスターにも一部に二次試験の問題が収録されていましたので、誤植が気になった問題は解説を見比べて間違いを見つけることができました。
でも、今思い返すと少し危ないことをしていましたので、誤植に引っかからないオススメする方法を2つ紹介します。
1.正誤表を入手
私は最近まで知りませんでしたが、出版会社はHP上で正誤表を公開しています。大手のオーム社・電気書院ともに、参考書の紹介ページに正誤表を載せています。参考のために、リンクを1つ貼っておきます。
これを入手しておけば大部分の誤植は解消できます。大部分と書いているように、使う人数は大学受験等と桁違いに少ないので、HPを確認したからといってそれで危機が過ぎ去ったわけではありません。
2.周りの人の意見を聞く
過去に電験に挑戦した人が周りにいるのならば、その人に聞いてみるのも手です。
ちなみに、当ブログを通して私のところにもたまに質問がきて返信しています。また、私の方からフォロワーさんのツイートに勝手に誤植指摘のコメントをしたりもしています笑
まとめ
資格試験では参考書を盲目的に正としない方が安全です。
怪しいと思ったときは気が済むまで調べることをおすすめします。喩え調べた結果間違えでなかったとしても、色んな面から調べた知識や考え方は必ず自身の肥やしになります。
電験という結構メジャーな資格試験でもこれですから、マイナーな民間資格は電験より誤植の確率が高いのでしょうか。。。
それでは次回!
逆に言えば誤植に気づいた時点で相当勝負に勝てる、ということなんですね。
今回の記事は私にとって有意義なものばかりでしたが、まとめると
●誤植があるものとして参考書を見たほうがいい
●そういう意味では複数の参考書で検討する
●ホームページはきちんとチェックする
●誤植を見つけた時点で相当行けている
でした。
やはりケンタさんは本を出すべきですよ。
>田舎ビルメンさん
確かに誤植を見つけた時点で勝ちかもしれません笑
本は出しませんが、ラプラス解答集は出しますよ!
こんにちは。
誤植が多いのは、「誤植なのか否かすらわからない」私のような者にとっては大変足かせで、しょっちゅう泣かされています。
書かれているように、それらが糧となるよう頑張ろうと思います。
過去問そっくりのとは、ループ電流(H18類似)の問題ですかね。去年受けてはいないのですが。
私が使っている問題集にも載っていますが問題の本質が理解できておらず、また普通電卓での計算すらもままならず、すっ飛ばしていました。12桁の電卓なんですが足りません.....
改題されたものが計算の攻略にも載ってますね。
>梅三郎さん
おかしいと感じた時に直ぐに聞ける相手が居れば、多少は効率が上がるのでしょうが。
何はともあれ頑張って下さい!
ご指摘の通りループ問題のことでした。典型的な問題ですので、きちんと理解しておいた方が良いかと思います。直ぐに再出題されることはないでしょうが笑
はじめまして、2種受験時はこのサイトを参考にしていました。
ループ電流の問題は2次試験の勉強時、電気書院とオーム社の参考書で解き方が異なっていたので結構悩みましたが、オーム社の考え方の方が理にかなっていたのでその考え方で勉強していました。過去問は桁が多くて何度やっても答えがずれていたので出なければ良いなと思っていましたが今回の試験で出てしまいました(今回の問題は全問正解できましたが)
今度は1種を受験するつもりなのでまた参考にさせていただきます。
これからもよろしくです。
>tosiさん
ありがとうございます!
あと2種合格おめでとうございます!
参考書の解法に好みを感じられるようになれば、もう合格したようなものですよね。
(もう合格してるようですが)
1種は次元が変わりすぎて大変ですが頑張って下さい。
最近1種の試験記事を書いていないのでなかなか参考にならないかとは思いますが、今後とも当ブログをよろしくお願いします。
はじめまして。私は2次試験を受験しました。
勉強ではこの参考書を中心に何度も繰り返していましたので、問題を見た瞬間ラッキーと思ってテンション上がりました。
解答を進めていくうちに、確か参考書では共役していなかったはず・・・これって共役しなくていいんだっけ?と疑問が沸いてきました。少し悩んで、送配電は共役で考えるはずと結論を出して、進めていきました。今から振り返るとゾッとする体験ですね。
そして、今年は1種に向けて勉強を進めています。色々と参考にさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
>to yama beatさん
コメントありがとうございます!
本番では自身の知識を出す場所と割り切るのが楽ではあるのですが、その中でも疑問を持ちながらトライをした精神は素晴らしいですね。
というか、参考書を解いていたときに疑問には思いませんでしたか?
それでも原則に戻って考えられたのは素晴らしい限りです。
1種を挑戦中ということは2次試験を突破出来たということでしょうか?
合格おめでとうございます!
こちらこそ当ブログを引き続きよろしくお願いします。
恥ずかしい話ですが、参考書を解いていた時は、全く疑問にも思っていませんでした。
本番では、緊張のせいか回路図を見た時に「出た!」と一瞬頭の中が真っ白。
「あれ、どうやるんだっけ?」という感じで解法が全く浮かんでこなかったんです。
我に返って冷静に考えたところ、浮かんだのが送電パートで散々やってた有効・無効電力を負荷電流に変換する式(正しい解法)でした。
電験1種の参考書を探していると、こちらのブログにたどり着きました。
あと、東京電気学院の方のHPに記載されている「電験の人々」という新聞記事も好きで読んでます。