皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
前回の記事では、電験2種を取る価値があるのかを法令と国の資料をもとに考察しました。そうなると次に気になるのは、独学で取るのか、予備校を使って取るのかだと思います。
今回は、私自身が電験1種の二次試験を準備していたときに、予備校を検討した話を書きます。結果として私は予備校に通いませんでしたが、「だから予備校は要らない」という話ではありません。
予備校が要るかどうかは、試験の戦略と自分の特性が噛み合っているかで決まるというのが、振り返ってみての結論です。読者の皆さんの判断材料として、私の場合を順にお話ししていきます【PR】。
📌 この記事でわかること
- ✓ 電験2種まで独学だった私が、電験1種の二次試験で予備校を検討した理由
- ✓ 東京電気技術教育センターを検討したうえで、通わないと決めた2つの理由
- ✓ 予備校を検討した時点で、すでに自分の戦略(計算特化)が見えていたこと
- ✓ 予備校が必要かどうかを「戦略と特性のミスマッチ」で判断する考え方
電験1種の二次試験で、予備校を考えた理由
私は電験3種から電験2種まで、予備校には通わず、参考書と過去問で進めてきました。電験2種の二次試験も、論述より計算問題に力を割く形で乗り切っています。
ところが電験1種の二次試験に取りかかると、さすがに難しいと感じました。合格体験記(二次試験編その2)に書いたとおり、単位法が当たり前のように使われ、四端子定数の行列計算や、対称座標法を使う非対称な事故計算、現代制御といった単元が新しく出てきたためです。
しかも電験1種は、電験3種・2種に比べて参考書の数が極端に少ない試験です。独学で進める材料そのものが乏しいので、このあたりで一度、予備校という選択肢を考えました。
検討してみた予備校は、東京電気技術教育センターだけ
実際に検討してみたのは、東京電気技術教育センターの講座だけです。ほかに「電験予備校東京電気学院」も候補に挙がりましたが、こちらは公開情報が少ないこともあり、検討から外しました。
東京電気技術教育センターに通わないと決めた理由は、大きく分けて2つあります。
理由①:そもそも選択肢が限られていた
電験3種であれば、通学・通信ともに講座はいくらでも見つかります。これが電験1種の二次試験となると、扱っている講座自体がかなり限られていました。
比べて選ぶほどの候補がなかったので、具体的に検討できたのは1校だけでした。なお同センターの電験第1種コースは、2026年9月時点の公式サイトで一次試験・二次試験の講座があり、1日単位(12,000円/日)でも受講できるとされています。
理由②:必要な計算問題の型は、すでに過去問で押さえていた
当時の私は、二次試験で出る計算問題の型を、すでに過去問で一通り解いていました。自分では理解しているつもりの状態です。
そのため、講座に通って新しく得られるものより、試験問題を頭に入れ切ることと、本番でケアレスミスをしないことのほうが課題だと判断しました。どちらも、自分で過去問を繰り返せば対策できるものです。
振り返ると、予備校を考えた時点で戦略は見えていた
いま俯瞰してみると、予備校を検討した時点で、私の中ではすでに戦略が決まっていました。電験1種の二次試験は計算問題に特化して取りにいく、という戦略です。
根拠は、合格体験記(二次試験 前半)で集計した出題傾向にあります。この傾向は、直近15年(平成23〜令和7年度)の出題で数え直しても変わっていません。
電力・管理は6問中、計算を含む問題(論説との複合問題を含む)が平均約3.3問で、15年すべての年度で3問以上出ています。この3問を8割で仕上げれば、それだけで電力・管理の満点の60%に届きます。機械・制御にいたっては、15年間の60問すべてに計算が含まれていました(純粋な計算問題は58問)。
もう1つの根拠は、計算問題に必要なことを電験2種の段階でほぼ身につけていたことです。電験1種の勉強時間が約1,200時間で済んだのも、電験2種で積んだ貯金があったからだと考えています。
新しく出てくる単元も、自分で埋められた
電験1種で新しく出てくる単元についても、何が足りないかは自分で書き出せていました。対称座標法は電気書院の薄い入門書2冊で、四端子定数は大学初級の参考書で、それぞれ1から勉強しています。
現代制御は解説を読んでもすぐには分かりませんでしたが、解法が2〜3通りにパターン化されていたので、過去問を解きながら覚えました。足りないものが分かっていて、それを埋める教材も手に入ったので、時間さえかければ独学で行けると判断できたわけです。
予備校が要るかどうかは「戦略と特性のミスマッチ」で決まる
ここまでを整理すると、私が予備校に通わずに済んだのは、選んだ戦略と自分の特性がたまたま噛み合っていたからです。勉強法の振り返りにも書いたとおり、私は電気科の出身ではありません。ただ、計算力の基礎はあったので、計算特化という戦略とは相性が良かったのだと思います。
逆に言えば、試験の戦略と自分の特性にミスマッチがある人ほど、予備校を使う意味は大きくなります。たとえば次のような場合です。
- ✓ 計算に苦手意識があり、計算特化の戦略をそのまま取れない
- ✓ 参考書を読んでも、何が分かっていないのかを自分で書き出せない
- ✓ 二次試験の記述の答案を、減点されない形で書けているか自分で判断できない
- ✓ 受験できる年数に期限があり、遠回りをする余裕がない
私の場合、予備校を検討した結果として「通わない」と決められたこと自体に意味がありました。自分に何が足りないのかを確かめるきっかけとして予備校を検討するのも、1つの使い方だと思います。
次回は、電験2種の難しいところを整理します
ミスマッチがあるかどうかを判断するには、まず電験2種のどこが難しいのかを知っておく必要があります。一次試験で力を入れるべき単元と、二次試験で山場になる部分は、電験3種とは大きく違います。
次回は、電験2種の一次試験・二次試験それぞれの難しいところを整理する予定です(10月14日公開予定)。
まとめ
- ✓ 電験2種まで独学だった私も、電験1種の二次試験では新しい単元と参考書の少なさから予備校を検討した
- ✓ 検討したのは東京電気技術教育センターだけ。選択肢が限られていたことと、必要な計算問題の型をすでに過去問で押さえていたことから、通わないと決めた
- ✓ 予備校を考えた時点で、出題傾向(直近15年で計算を含む問題が電力・管理は平均約3.3問/6問、機械・制御は全60問)に基づく計算特化の戦略は見えていた
- ✓ 通わずに済んだのは、戦略と自分の特性が噛み合っていたから。ミスマッチがある人ほど予備校を使う意味は大きい
独学か予備校かは、どちらが正しいかではなく、自分の戦略と特性が噛み合っているかで選ぶものだと考えています。私は噛み合っていたので独学を選びましたが、噛み合っていなければ迷わず予備校を選んでいたはずです。
次回以降も、その判断材料を1つずつ並べていきます。引き続き当ブログをよろしくお願いいたします!
※本記事は電験王の商品(過去問徹底解説)のPRを含みます。






