皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
前回までは電験3種の過去問に再挑戦しておりまして、大きな反省点は2つほどあったものの、結果は去年の受験を仮にしていたとして4科目合格というものでした!
さて、今回から4記事ほどかけて、今度はエネルギー管理士の過去問に再挑戦していきます!
今回は新シリーズの初めということもあり、ちょっと長いですが、しばらくお付き合いください!
タイトルが課目Ⅱとなっている理由
エネルギー管理士を受験していたときにも感じていたことなのですが、試験の1時限目が課目Ⅱからなんですよね笑
課目Ⅱからとかいうよりも、そもそも「時限」と「課目」の2つのカウントがなぜあるのか方に疑問を持ったかもしれませんが、それは
- 「電気管理士」と「熱管理士」という旧資格が
- 合併して「エネルギー管理士」になった
ことに由来します。(読みづらくさせてすみません笑)
もう少し詳しく言うと、
旧資格ができた時代は概念的に電気と熱が別れていまして、そこから省エネが普及するにつれて、電気と熱の境目がなくなってきたことに由来します。
電験の勉強が進んでくると、式レベルでそれを実感してくるようになります。「Wh(ワット時)」と「J(ジュール)」は次元が同じですもんね。
そこでこちらの試験日程を見て下さい。
電気と熱が合併したことにより、同じ課目であれば電気分野・熱分野のどちらでも選択して良いことになっています。
が、よく見ていただくと、各課目の時限がズレています。このため、一発合格を目指すのならば、課目Ⅰ以外はどちらか一方の分野の課目を選択し続ける必要があります。
例えば、1時限目に熱分野の課目Ⅲを選択した場合は、2時限目で電気分野を選択しようにも1時限目で課目Ⅲを選択しているため、熱分野の課目Ⅳを選択しなければなりません。
異なる分野を受験するには、合格出来なかった科目を次の年に受験するまでお預けです。
……これって合併したと言って良いのでしょうか?笑
もちろん、電気分野と言いながら熱の計算をしたりするのですが、これはちょっと…という感じがします笑 なぜ、同じ時限で同じ課目をやらなかったのでしょうか?
と、わかったように受験システムを書いていますが、私も今気づきました笑
だって、電気しか考えていなかったんですから笑
よく電験2.5種と呼ばれていますが
電験の勉強をしている人なら1度は聞いたことがあるかもしれません。
電験3種~エネルギー管理士~電験2種と取ってきた私の感触でも、難易度的に正に2.5くらいかと思います。
具体的に言うと、
- 電験2種の二次試験の内容(例えば、ラプラス変換を使った制御問題)の導出問題を丁寧に選択肢を使って解いていく、とか
- 電験2種の一次理論の複素数計算とか
ですね。
もちろん、電験3種でいう電力の語句問題とかも若干難しくなっていたりしますが、電験3種からの振れ幅で1番大きいところはこのあたりかと思います。要は計算問題がレベルアップしてるってことですね。
そのため、電験2種と同時合格できるような人は、ほとんど苦労なくエネルギー管理士を合格できるかと思います。(別途、省エネ法の勉強はしておく必要はあります。)
採点発表
147/150点でした!
つまり、得点率が98%ということです。ようやく電験1種持ちの結果になってきましたね笑 一安心です。
課目Ⅱは電験で言う「理論」+「機械」です。電験2種の勉強をしていれば、新たに何かを勉強するまでもなく合格点を越えます。
ただ、コンピューターリテラシー関係の問題が出てきますので(bitとByteの違いとか、DNSとかの用語の説明など)、知識に不安がある人は過去問のその辺りだけでも勉強しておいた方が良いかもしれません。
問題を解いていたときの感想
問題4(1)
正解 複素数計算に慣れていれば解ける問題でした。電験2種以降(特に1種)で当たり前のように使う公式の亜種
\begin{align}\dot{S}&=\overline{\dot{V}}\dot{I}\\
&=P-\mathrm{j}Q\\ \end{align}
が出てきました。皮相電力の\(S\)を電圧と電流の複素数で表す公式です。
電験2種の取得を見越している人は、覚えておく、というか導出できるレベルにしておいた方がいい公式ですね。導出できないと、
- 無効電力の正負の置き方や
- 電圧と電流のどちらを共役とするか
がわからなくなります。(他の覚え方ができているのならば不要です。)
と言うか、このあたりをきちんと説明している参考書をみたことが無いので、私なりの解釈でそのうち記事を書こうかと思います。
基礎的な参考書から電験の勉強を始めてきたつもりですが、電気系学科では当たり前のようになりすぎているから書いていないのでしょうか?
問題4(2)
正解 三相交流の不平衡負荷問題でした。というか、エネルギー管理士で不平衡問題って出るんですね。
電験1種では結構当たり前のように不平衡問題が出てきますが、それでも負荷の方が不平衡になるのは珍しいです。普通は電源の方が不平衡になって、電流もつられて不平衡になる問題が多いです。これをがっつり解こうとすると、3行×3列の行列とかその逆行列を使ったりしなければならなくて、死ぬほど計算が面倒になります。
そして、そういうときは決まってどこかで計算ミスを犯すので、死にたくなります。。。
今回はそのようなことはなく、きちんと誘導に乗れたのでオームの法則で十分解けました。
問題5(1)
正解 出ました!過渡現象とラプラス変換の混合問題!! 1番初歩的な定数の変換公式を忘れていましたが笑、なんとか思い出して正解しました。
微分方程式とラプラス変換は表裏一体となっていて、実は、ラプラス変換を使えるようになると微分方程式の計算を一切しなくて済むようになります。
このあたりもそのうち記事にしたいですね。
問題5(4)
1ヶ所不正解 リレーの自己保持回路の問題でした。「自己保持回路」という語句を答えたりするところまでは良かったのですが、「自己保持回路がどの論理回路に相当するか」という問題が解けませんでした…考えたこともなかったですし、考えても解けませんでした。(答えはAND回路です)
ここは反省です。リレーってたまに作業で見ることがあるのに、答えられませんでした。
まとめ と 今後の予定
久し振りにいい点数を取れて、今回は解いていて気持ちよかったです!笑
このまま残りの課目も解けたら良いのですが。
このレベルまで来るとだんだん電験1種に近づいてきて、懐かしさを感じる問題が段々出てきますね。計算だけで試験を突破してきたものとしては、大変ありがたい問題構成となっていました。
次は課目Ⅲです。
正直、どの範囲が出題されるか全くわかっていませんが(受験当時もわかっていなかったです笑)、行き当たりばったりで解いていこうと思います!
棚卸しということなので今回の記事みたく、俯瞰して整理した記事を書いていきたいと思います。
ここまで長い間読んでいただきありがとうございました。
それでは次回!
ケンタさんお疲れさまです!
さすがの高得点ですね( ´ ▽ ` )
エネ管興味があるのでおもしろい(失礼な表現だったらすみません。)記事でした。
課目Ⅱは理論+機械ですか。。
3種の理論で苦戦しているのに機械も加わってくるなんて。。
恐ろしや恐ろしやです。
私もいずれチャレンジしたい資格ですが、受験料がハンパないですね(^_^;)
私の小遣い三ヶ月分以上。。
受験、一発合格しかありませんね・・・
>ミヤザワさん
コメントありがとうございます!
エネ管受験料高いですよね…
電験2種は2次試験まで有るので、3種の2倍ちょっとの受験料になるのはわかるのですが、エネルギー管理士は3種と同じ科目数なのに3倍以上します。
電験2種合格よりは難易度が低いので、『ついでで』とって資格手当でウハウハしてください!
ケンタさん
私のサイトにあるビルメンリンクにケンタさんのサイトを登録させて頂きました。
事後報告で申し訳ありませんがよろしくお願いします。
>ビル万さん
コメント&リンクありがとうございます!
『ビルメン万事解決』からの流入が多かった謎が解けました!
現段階では相互リンク集を作るか検討中ですので、こちらにリンクを貼らせていただきます。
ちなみに現在はLINEで質問対応を受け付けていません。
LINEで個人間メッセージをするにはお金がかかるので、どのくらいの需要があるのか決め兼ねているところです。
ですので、何か質問をしたい方がいらっしゃる場合はお問合せを紹介しています。
質問していただくと、メールでのやりとりになります。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
採点発表の項目ですが下記、バイトはByte、iとlの誤記じゃ無いでしょうか?
>コンピューターリテラシー関係の問題が出てきますので(bitとBiteの違いとか
>あべるさん
ご指摘のコメントありがとうございます!
Bite→Byte に修正いたしました。