皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
そろそろ年の瀬に近づいてきましたね。毎回思うのは、1年が早いなということです。
世間でいう1年が終わるこの時期は、電験の世界でいうと9月にあった試験問題を反映した新たな年度の参考書が出始める時期です。
参考書の更新模様
電験界隈で毎年度刷新している参考書にはどういったものがあるのか、ざっと調べてみました。
電験3種
〇〇の15年間シリーズ
電験三種徹底解説テキストシリーズ
電験2種
〇〇の15年間シリーズ
電験1種
ただでさえ参考書が少ないので、毎年度刷新しているシリーズなんてものは電験1種にはありません。
新年度で参考書を買い替えるべき?
参考書は大きく分けて
- 過去問ベースの参考書
- 1から解説するタイプの参考書
の2種類があります。それぞれについて、新年度で買い替えるべきか考えてみます。
過去問ベースの参考書
先程紹介したシリーズは全てこのタイプです。
実は、〇〇の15年間シリーズは私も使ったことがあります。
このシリーズは過去問15年分の問題を単元ごとに並び替えているので、
- 過去の出題傾向・頻度を把握する
- 自分の弱点を重点的に鍛える
ことができます。ただ、ウィンドウ(収録期間)を15年として移動平均的に集めていることになるので、把握すべき傾向が極端に変わるということはありません。
と言うか、導入解説が無いこの手のタイプは参考書と言ってしまって良いのでしょうか??もはや過去問題集かもしれません。
1から解説するタイプの参考書
過去の傾向を見ていると解説することが極端に変わる・変える必要がないため、一方で、1から解説するタイプの参考書は数年に1度、版数を上げて(つまりバージョンアップして)装丁を新たに本屋に並びます。このタイプの参考書を使うのであれば、毎年参考書を買い替える必要はないかと思います。
ただし、技術士試験は今年度から試験制度が大きく変わったように、このようなことが電験でも起きれば、参考書は今後買い換える必要が出てくるかもしれません。
その他、電気事業法などの改正に対応して、版数を上げた場合は注意しておく必要があります。そうしたときは法規科目の参考書を必ず買い換える必要が出てきます。
それとは別に、法律の改正が無くとも、版数が上がると誤植が減るという副次効果もあります。
押さえるべき内容を押さえた参考書
〇〇の15年間シリーズのような問題演習に重点を置いた本を使う前に、個人的には、きちんと原理・基礎を押さえておく必要があると思っています。というか、電気科卒でない限りに受験生には(私を含めて)基礎というものがありませんので、問題演習をする前に、最初はきちんと読み物として出題範囲を事前学習しておかなければなりません。
そういう観点での私のおすすめは、TACのみんなが欲しかったシリーズです!
この本は、電験三種の業界では最後発ながら、宅建・簿記での参考書作成のノウハウがきちんと流用されて図が豊富かつ分かりやすい解説文章なので、電気の初心者でもイメージしやすい内容となっています。
まとめ
資格試験勉強は何かとお金がかかるものですが、やはり何よりも、買った1つの参考書を使い込むのが大事だと思います。本棚の肥やしにならないように、買ったら最後まで使い切りましょう!
それでは次回!