皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
今回は電験3種リハビリの最終日ということで、前回鬼門と称していた法規の再挑戦です。
前回の機械のときにも書きましたが、法規は私にとって最大の難関です。
何故かと言うと、私の電験人生において2度も一発合格を阻んだ科目であるからです。にくたらしい!(←自分ができないのを棚に上げています笑)
ちなみに、エネルギー管理士にも法規的な科目はあります。
ただ、科目の中の一部だけが省エネ法の選択肢問題であって、しかもその中の半分くらいは
- 原油換算の計算問題(換算係数とか、計算対象か否かの数値の仕訳を知っていれば余裕です)とか
- その計算結果から法的に必要なエネルギー管理士の人数とか
を答える問題です。残りの部分は電験3種でいう電力と機械の混合問題ですので、そこまで法規って感じの科目ではありません。
また、技術士補の試験問題にも法規的な科目はありますが、技術者倫理を問う科目ですので、1年分だけ過去問を解いて雰囲気を知れれば、あとは一般常識で合格できます。
ですので、施行規則の穴埋めだったり、その中の細かな数値を答えるような「これぞ法規っ!!」って言える科目は電気系の資格を通して、電験くらいしかありません。(電気工事士は受験したことが無いので、対象外ということでお願いします。)
ということで、今回は電験3種最後の(4科目ぶっ通しで受験しているときには疲れてくる時間帯の)「法規っ!!」の結果発表です。
採点結果
79/100点
前回の機械よりも良い点数でなんとか合格です。結構解けるもんですね!
電験3種の法規は約3年振りでしたので、覚えているかとても不安でした。
「電験1種の法規も合格したんだから、電験3種の法規なんて余裕だろ」
ってツッコミをしている人、ちょっと待って下さい!電験の法規はいやらしいんですよ。。。
電験の種別ごとに選任できる範囲が違うってことは何となくご存知ではないでしょうか。
- 電験3種 → 高圧(一部の特別高圧設備もok)
- 電験2種 → 特別高圧(そこそこデカイ変電所までok)
- 電験1種 → 全部(それこそ原子力発電所もok)
簡単に書くとそもそも詳しく書けないこんな感じにクラスが別れています。ですので、試験によって、国(経産省)が免状をあげたいと考えている技術者が知っているべき知識のレベルというか、対象設備の扱い方が違うんですね。
このことは試験内容に直結してきていて、
- 電験3種では低圧・高圧メイン(配電線とか接地・絶縁とか)の試験問題が
- 電験2種では特別高圧メイン(送電線とか特高変圧器とか)の試験問題が
- 電験1種では異次元のわけわからん(もう忘れました)試験問題が
出題されます。
ということで、さっき私の言った久し振り的な発言はそんなにおかしくないんですよ。
(試験的にはそうであって、電気管理技術者的にはあってはならない発言なんでしょうが)
問題を解いているときの感想
総括
変に(?)偉そうな調子で話してきて申し訳ございません!
試験点数的には及第点かと自分の中では思っていますが、実は選択肢を自信を持って絞りきって解いた問題は、計算問題を除いて1問もありませんでした!!
1番まともだったのでも、「自信のある(ア)とかを埋めたいったら、自信のない(オ)とかを埋めなくても選択肢を1つに絞り込めた」くらいです笑
何となくこの数字・語句を覚えた記憶がある。ってので絞っていって答えていった結果が79点です。その中には完全に勘で二者択一をした問題もありました。。。
あと、今回はB問題の一部が計算問題じゃなかったんですね。
私の戦略は「B問題(計算問題)を完答して、A問題で何とか得点を稼いで60点を越える」っていう感じでしたので、ちょっとびっくりしました!
今回のB問題は運良くA問題的な問題を1問だけ落とすという結果で、一安心でした。
傾向が変わってきてるんですね。
最近、全国的に初歩的な事故が多いからでしょうか。計算は他の科目で十分出ますし、「関係法規が分からない」=「不安全行動をする」ってのはほぼ真理なんでしょうね。
以降は、特に印象に残った問題の感想を書いていきます。
皆さんにとってあまり有益な情報がないかもしれないので、時間がない方は最後のまとめまでスキップしてしまって構いません。
問題5
不正解 蓄電池の安全に関する問題でした。全ての選択肢が間違ってました笑というか、蓄電池ってきちんと電技に載ってるんですね。
問題7
不正解 高圧架空引込線の問題でした。各種電線の引張強さとか断面積の問題は、\(\mathrm{kN/mm^2}\)をそれぞれ暗記して解答するようにしていたのですが、肝心の数値が出てこなくて諦めました。
問題12
正解 典型的な絶縁耐力試験の計算問題でした。
問題13
正解 こちも典型的な地絡の計算問題でした。ただ、図の書き方がいやらしいっ!
この手の問題は静電容量\(C\)が一相分の値なのか、三相まとめての値なのかが引っ掛けになります。が、今回は文章では一相って書きながら、単線図の静電容量が\(C\)と書かれています。
単線図の電線って、三相をまとめて1本の線で表すのがルールなはずのに、その静電容量が一相分ってなんかおかしいですよね。それも含めてルールなら仕方ないんですが、私を含め単線図を読み慣れていない人は混乱すると思います。
で、それに引っかかった人用の間違った答えの選択肢もしっかり用意しているという。。。
ここを外して不合格で泣いた人も多いんじゃないでしょうか。
まとめ と 今後の予定
無事4科目の再挑戦が終わりました。
何とか全科目合格ラインを越えてホッとしてます。
今回の法規は79点で点数的にはそこそこよく見えますが、問題はどうやって棚卸し(復習)していくかです。記事には書きませんが、本棚から参考書を引っ張り出してきて通読しようか考え中です。
今日の記事をもって電験3種のリハビリもようやく一区切りが付き、次回からはエネルギー管理士の棚卸しをしていこうかと思います。
科目数的には
- 電験3種:4科目
- エネルギー管理士:4科目
- 技術士補:3科目
- 電験2種:6科目(一次、二次合わせて)
ですので、まだ1/4も終わってない!?
長いですねえ。。。やめたいですねぇ。。。
でも、やらないと電気の資格を最後まで取ったというアイデンティティというか自信がどんどん崩れていくと思うので、やめりますっ!!
それでは次回!
ケンタさんお疲れさまですm(_ _)m
久しぶりに3種解かれて合格点余裕越え、さすがです!
免状によって対象設備の扱いが異なるとのお話興味深かったです。
そうしたレベル分けとは、知りませんでした。
3種が5万ボルト、2種が17万ボルト、1種が無制限という認識しかありませんでした。
私は今日は菅原秀雄氏のテキストを読んで、3種の大切さを改めて教えられたので、まずは3種なんとか受かりたいと思います。
とは言え、まだまだ3種の知識が不足していますので、受験は来年です。
3種一発合格、2種1次科目合格を目指して一年がんばります!。。(多分)
>やまさきさん
コメントありがとうございます!
点数的には機械より法規の方が良いのですが、内容的には法規は辛勝です。
今年初挑戦だったんですね!
最初の挑戦で電験2種も受けるとは素晴らしいです。
私も同時受験をしたことが有りますが、土曜日の3種は法規のみだったので体力的に余裕がありました笑
やまさきさんは2日で8科目受けることになり、しかも本番が2日目ですから、1日目は程々にして下さい!
菅原さんの本は私も使っていました。
1種の受験のときに2種用の「計算の攻略」を笑
ハイレベルな問題が多いので、2種の受験用には使わないことをおすすめします笑
このあたりの記事を早く書きたいですねぇ
ケンタさん返コメありがとうございます!
今年はあまりにも準備不足の為、一年かけてしっかり基礎固めして、来年W受験する予定です!
と言っても2種はけちょんけちょんにやられると思います(^_^;)
資格はすごいのはわかるけど実務はどうなんですか?
>さんくさん
コメントありがとうございます!
人並みであってほしいですが、実際のところはそれ以下かと思います。
実務の記事も書こうかと考えたことがありますが、業務の守秘義務がありますし、そもそもベテランの先輩に聞いてることを咀嚼せずにそのまま書くのは読んでてつまらないだろうなと思い、断念しました。
実務の記事をお読みになりたいのでしたら、某女性主任技術者のブログをお勧めします!
私も一読者でして、いつも勉強させてもらってます。