電気管理技術者を目指すなら2種でも3種でも変わらない

皆さまお疲れ様です。

今回もそうですが、最近なぜか電気管理技術者に関する記事が多いですね笑

様々な業界で電気主任技術者としてカッコよく活躍する方はたくさんいます。今回はそういった方々を紹介しているページを見つけましたのでご紹介します。
電験の試験合格者を考える上で、キーワードである再エネ設備と電気管理技術者については考察してみました。
電気管理技術者は個人事業主です。ということは、この時期には確定申告をしなければならなく、税金対策に敏感な方は色々な節税対策を勉強しています。

どんどん増えてきましたし今後も増えそうなので、 電気管理技術者』のカテゴリーを作りました。

今回は、電気管理技術者を考えている場合の電験2種の必要性について書いていきます。

電気管理技術者になるための電験要件とは?

試験や点検に必要な機器器具や最初の顧客がいることが細かな条件としてありますが、なんと言っても最も重要な条件は実務経験です。

第1条  規則第52条の2第一号ロの要件は、事業用電気工作物の工事、維持又は運用に関する実務に従事した期間(電気主任技術者免状の交付を受けた日前における期間については、1/2に相当する期間)が、通算して、次に掲げる期間以上であることとする。

  • 第1種電気主任技術者免状の交付を受けている者  3年
  • 第2種電気主任技術者免状の交付を受けている者  4年
  • 第3種電気主任技術者免状の交付を受けている者  5年
小規模の設備を受託する場合は、上記年数より1年短くなります。

電験2種を取得していると3種より実務経験が1年短くて済みます。この期間短縮のために電験2種を取ろうとすると、かえって試験に固執してしまい、技術力の無い電気管理技術者になる可能性があります。

きちんと期間の算入方法を抑えておきましょう。ポイントは『電気主任技術者免状の交付を受けた日前における期間については、1/2に相当する期間』という記載です。ここで、以下の場合をモデルケースとして想定してみます。

  • 業界初心者がどこかのビルの保守作業員としてスタート
  • 電験3種に3度目の挑戦で合格(→免状取得前に実務経験が2年)
  • 免状取得後すぐに主任技術者に選任
  • 電験3種に合格した次の年度から電験2種に挑戦

ここから場合分けして考えてみます。

1.電験2種に1年で合格した場合

電験2種の免状を使用して電気管理技術者になろうとしても、2種合格前の実務経験は半分でカウントされますので、3年/2=1.5年となります。ですので、取得後に更に2.5年実務経験を貯める必要があります。

一方で、電験3種の免状を使用して電気管理技術者になろうとする場合、2種合格時点で3種合格前の2年と3種合格後の1年がありますので、残り3年実務経験を貯める必要があります。

そうです、電験2種を頑張って取っても、実務経験を0.5年しか短縮できないのです。実務経験の短縮のみの観点で言うと、費用対効果があまりにも薄いです。ストレート合格でこうなので、もっと年数がかかるとどんどん悪化します。

2.電験2種に2年で合格した場合

電験2種の免状を使用して電気管理技術者になる場合、2種合格前の実務経験は4年/2=2年となります。ですので、取得後に更に2年実務経験を貯める必要があります。

一方で、電験3種の免状を使用して電気管理技術者になろうとする場合、2種合格時点で3種合格前の2年と3種合格後の2年がありますので、残り2年実務経験を貯める必要があります。

この時点で、もうどちらの免状でも同じになります。

3.電験2種に3年で合格した場合

電験2種の免状を使用して電気管理技術者になる場合、2種合格前の実務経験は5年/2=2.5年となります。ですので、取得後に更に1.5年実務経験を貯める必要があります。

一方で、電験3種の免状を使用して電気管理技術者になろうとする場合、2種合格時点で3種合格前の2年と3種合格後の3年がありますので、残り1年実務経験を貯める必要があります。

逆転して、電験3種の方が有利であることがわかります。

一般電気工作物は実務経験にカウントされるのか?

ちなみに、管理対象物件は事業用電気工作物でないといけません。一般電気工作物を管理することはかなり稀でしょうが。

Q. 事業用電気工作物の実務経験のみとし、一般用電気工作物の経験は認めないのか?
A. 外部委託制度は事業用電気工作物の保安管理を行うものであるため、認められません。

電験2種はさほど重要性がない

ということで、実務経験の短縮のためには、ストレートで合格しない限り意味がありません。そして、2種の試験勉強の方にリソースを割くことになるので、トラブルシューティング用のQA集的なテキストをじっくり読んだりすることがあまりできなくなります。それよりかは、電工会社や周りの電気管理技術者の方と親交を深めることに注力しておくなりして、電気管理技術者の仕事を始めたときに案件を紹介してもらう可能性も上げておいた方が、後々助かるという話も聞きます。

また、電験2種の免状で電気管理技術者になろうとも、電験3種の免状で電気管理技術者になろうとも、受託できる設備数の上限や扱える電圧が変わることはありません。こういったところも考えると、電気管理技術者になるうえで電験2種はさほど重要でないことがわかります。

将来のオプションを考えると…

ただし、電気管理技術者以外の将来の選択肢を増やしておこうとすると、電験2種を取ることの重みが増してきます。今後も再エネ設備が増えていきますので、電気管理技術者を辞めて田舎の大規模ソーラー設備に選任されたい、となった場合は電験2種が必要になってきます。

まぁ、ある程度受託数が増えて収入が安定してくれば、そこから敢えてサラリーマンに戻ろうとはしないかとは思いますが。人生の保険という意味では、取っておいて悪いということはないということです。

まとめ

電気管理技術者になることだけを考えると、電験2種はそれほど必要性がありません。が、保険としては重宝してきますので、電気管理技術者になって仕事を回すのに慣れて受託数も増えてきたタイミングで、コツコツと数年かけて取得するくらいの計画の方が色んな面で良いかと思います。

電気管理技術者になるまでは、電験3種で実務経験年数と生の知識をじっくり貯めておけば、電気管理技術者になったら別のこと(お金関係)に集中できますからね。

それでは次回!