電験3種

電験3種は過去問を●●年分単純暗記すれば合格できる!?

皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。

電験3種は令和5年度からCBT試験が導入され,本記事の執筆時点で3期目の受験がされています。

既に合格者が出始めていることかと思いますが,肝心の出題問題は試験センターから公開NG指定されているため,筆記試験とCBT試験のどちらが合格しやすいかなかなか判断に困っているのではないでしょうか。

ケンタ
ケンタ
CBT試験は試験問題をプールして出題している特性上,試験センター側はプールされた問題の流出をしないために予防策を貼っているようです

一方で,筆記試験の方では,CBT試験を開始したころと時を同じくして,過去問からの出題が増えてきていることが話題になってきていまして,毎回試験問題を諸事情で解いている身としては,回を重ねるごとに過去問からの出題割合が増えている印象です。もうそれは,過去問を覚えれば合格するのではないか?と思うほどです。

過去問からの出題は過去問と同一文章・同一選択肢となります。

ということで,筆記試験とCBT試験のどちらが合格しやすいかという問題は今回は脇に置いておいて,CBT試験が筆記試験と同じ傾向であるとして,一体過去問を何年覚えれば合格できるのかというのを考えてみようと思います。

データ整理の手順

まず,令和5年度上期・下期の4科目について,平成7年度以降のどの過去問から出題されたのか調べます。

平成7年度から試験制度が変わったので,これを節目として考えます。

次に,各科目についてA問題とB問題の重み付けをします。

ご存じの通り,A問題とB問題では完答したときの得点が異なります。理論で言うと,A問題を1問解くと5点,B問題を小問2つどちらも解くと10点となります。

こういったことから,過去問の出題率ではなく,過去問を解けたときの得点率をデータとしてまとめて,それが合格ラインの60%を超える年数を考えてみようと思います。

例.令和5年度上期 理論科目のまとめ

令和5年度上期 理論科目の過去問出題は次のとおりです。

理論は問17と18にB問題の選択問題があるので,選択問題にどちらも解答したとして,110点満点で考えます。

次は,これを年度順に並べ替えて,累積得点率を考えると次のようになります。

つまり,令和4年下期から平成17年度までの問題を単純記憶すれば,令和5年度上期のときの理論科目は合格できるということです。これは過去19回分に相当します。

こういった流れで,令和5年度上期・下期の4科目の得点率60%を超える過去問の年度をまとめていきます。

令和5年度上期

令和5年度上期の4科目のデータをまとめると次のようになります。

理論 電力 機械 法規
60%を超えた年度 H17 H15 H16 H26
過去●●回分 19回分 21回分 20回分 10回分

電力科目が最大となり,過去21回分を単純記憶すれば,全科目に合格できるということになります。

令和5年度下期

同様に,令和5年度下期の4科目のデータをまとめると次のようになります。

理論 電力 機械 法規
60%を超えた年度 H24 H15 H16 H27
過去●●回分 13回分 22回分 21回分 10回分

科目により増減があるものの,過去22回分を単純記憶すれば,全科目に合格できるということになります。

2つの年度を比較する限りでは,法規科目は10年分記憶すれば十分かと思います。

おすすめの過去問集

まだ2回分の出題傾向しか踏まえていませんが,少なくとも過去22回分を単純記憶すれば,全科目に合格できるということになります。

ということで,これだけの過去問をカバーしているものを集めようとすると,

  1. 複数図書となり重複年度が発生する
  2. 複数図書の購入費がかさむ

といった問題が出てきます。

その点,当ブログが出版に携わっている過去問徹底解説は,

  1. 4科目セットで販売している
  2. 過去17回分を収録している
  3. 4科目セットで1,980円と安い

といった特長があります。

ケンタ
ケンタ
過去問徹底解説は著者→電験王さん,編者→私で出している書籍で,今後も半期で2回分ずつ(最新年度と最古年度)増えていく予定です。

なお,令和5年度下期の出題において,過去17回分の累積得点率は次のようになります。

理論 電力 機械 法規
累積得点率 77% 25% 59% 88%

CBT試験の場合

CBT試験の情報は不明な点が多いので何とも言えませんが,少なくとも筆記試験とCBT試験で難易度の差をつけるのは不公平かと思います。そう考えると,出題傾向も似通ってくると考えられ,過去問徹底解説の有用性は変わらずではないでしょうか。

単純に覚えるという作業の難易度

特に断りもなく単純暗記と当たり前のように書いてきましたが,実際に問題の解答のみを覚えるのは一筋縄ではいかないです。

暗記をするにも道筋を立てて解法を理解する必要があるのですが,それができる受験者は単純暗記で試験を乗り越えようとするのが逆にコスパが悪くなるかもしれません。それに,解法を理解できる受験者は,所見の問題もある程度解けるでしょうし,単純暗記は最後の策としての意味合いが強いです。

ですので,今回の考察はあくまで,過去問の単純暗記のみでどこまで戦えるのかという思考実験となります。

単純暗記を一夜漬けできる方にとっては,1日1科目でCBT試験をするのが合格しやすいかもしれません。

まとめ

最近の電験3種は過去問からの出題が豊富ということで,過去問の単純暗記のみでどこまで戦えるのかを考察してみました。

結果は,過去22回分を単純記憶すれば全科目に合格できるということになり,その過去問をコスパ良く集めるのは,当ブログが出版に携わっている過去問徹底解説となります。

今後もこの情報はアップデートしていこうかと思うので,引き続き当ブログをよろしくお願いいたします!

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