雑記

ビルメンは設備を見ているだけで将来にわたって現状維持をできるのか?

ビルメン 現状維持

皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。

 

雑記といいますか時事的な記事を書いてみました。

電験から少しかなり離れてコーヒーブレイク的に読んでもらえれば幸いです。 

 

ノーベル物理学者の根岸さんついての記事

クロスカップリング反応(その中でもハロゲン化物亜鉛を出発物質とした珍しい反応)という世界的に有名な反応を見つけた、ノーベル物理学者の根岸さんが日本の博士課程の現状について苦言を呈してます。要約すると以下です。

  1. 日本の博士課程卒の学生は企業で使えない人材という間違った認識がある
  2. 「博士号を取る」=「新しい何かをこの世にあらしめた経験がある」と考えるべき
  3. 海外の大学へは、今や台湾や中国からの留学生の方が日本からの留学生より多い
ケンタ
ケンタ
理系新卒の最近の傾向として、メーカーは修士卒をより取ろうとしているようなイメージが有ります。
というか、学部卒は研究者としての素質を証明するような何かがない限り、まずメーカー就活では門前払いを喰らいます。

海外の当たり前

海外の博士号取得者(日本ではPh.D(ピーエイチディー)って呼ばれてたります)の待遇でいうと、彼らは当たり前のように若い内から年収1,000万円だったりします。

もちろん物価の差もあるので、一概にはいえませんが。

 

更に、海外の教授は自分のところの研究で得た成果を元に、ベンチャービジネスを立ち上げたりしてます。

ベンチャーと聞くと不安定な業界のイメージを抱くかもしれませんが、もし成長して大企業の目に止まれば億単位の巨額のマネーが教授のもとに入ってきます。

日本の当たり前(?) 

対して、日本は清貧を良しとする暗黙の了解的なものがあり、

教授がビジネスをするなんてけしからん!

とか言われたりしそうですね。

ケンタ
ケンタ
というか、ギラギラした教授はあまり見たことがありません。

東京大学では最近やっと重い腰を上げて、学内ベンチャービジネスの支援をしていたりしていますが、それはであって、他の大学でそういった話はあまり聞きません。

ベンチャービジネスの定義にもよりますが、近畿大学の養殖はもしかしたらこれに含まれるのかもしれませんね。

 日本の慣習は良くも悪くも成功体験に縛られている

最近の素材化学メーカー(合併してどんどん大きくなる三菱化学、営業利益が1,000億円を突破した東レなど)からは景気のいい話をよく聞きますが、電機メーカーは明暗の別れた状態となってますね。

 

ソニーが盛り上がってきたり、一方で東芝が火の車だったり、パナソニックがなかなか業績が上がらなかったり。

 

日本の企業は高度経済成長時代にテレビ、家電、自動車などの労働集約型のビジネスモデルが成功していて、それが悪い意味で色んなところのおじさんたちの頭に残っているような気がします。

前うまく行ったんだから今回もこれでいけるだろと、変わらない思考回路で現状に対処しているような気がします。

翻ってビルメン業界では

一般的なビルメンは検針作業や定期報告書の作成、簡易的な工事の立ち会いなど一度覚えてしまえば、そのまま現状維持をしやすい業種かと思います。

新しい思考のパターンを増やさずにお金を稼げる仕事だと自分でも思います。

 

ただ、この現状は残念ながらそう長く続かないような気がしてます。

理由と思っている点をいくつか挙げると、

  1. 地方都市では安定的な賃料収入を見通せず、ビル新築の投資判断ができなくなりビル数が減少していく
  2. テナント利益を少しでも上げようと、施設管理費は経費削減の対象になりやすい
  3. 省エネ法の規制から新しい設備を入れざるを得ないときがあり、新設備への更改のタイミングで契約するビルメン会社を見直す可能性がある

くらいでしょうか。

 

最近は単純な検針作業そのものをBEMSBuilding Energy Management System)で代替して、システムで一括的に行ってしまい、人間の作業量が減りつつ有ります。

このシステムの概念はもう10数年前から出てきているのですが、概念が出てきてから普及までには実績と既存設備の耐久年数の兼ね合いで、最近やっと普及し始めているような気がします。

 

オーナーからしてみれば、日々のビルメンの稼動をシステムで代替できて、かつセンサー故障がない限り正確に計測でき、データを長期間蓄積できるというのはかなりの費用削減になりますね。

と言いつつも、現状と同じ人数を現場に待機させたままだと、その投資効果分がビルメンの暇な時間へと流れてしまうわけですから、設備更新のタイミングでビルメン会社の再選定が行われるわけですね。

ケンタ
ケンタ
公共施設の指定管理制度だと契約期間が複数年あるのが普通ですが、契約が切れるタイミングでもろもろの見直しをかけるわけです。

 なので、ビルメン会社が抱える顧客数が減ったり、ビルメン会社内での人員削減が行われたりする可能性が有ります。

 

その中でも重宝される人材になるのに手っ取り早い方法が、電験3種を取ることなんですね。

ビルを管理し続ける限り、必要な資格ですから。

 

 もしくはビル管ですが、私は持っていないので重要性については何とも言えません。

まとめ

今回は電験3種と仕事以外の話となり、少しリフレッシュできましたでしょうか。

 暗い気持ちになってしまったらすみません!笑

 

私が言いたかったのは、なんで電験3種が必要なのかということと、取得することがゴールじゃないですよ。ということです。

やらされ感のある勉強ほどつまらなく、時間のムダなことは無いですからね。

 

この記事や勉強に関して、分からないことがあったり、違うと思うことがあれば、コメント欄から質問なりして下さい。

できるだけ返答できるよう頑張ります!

POSTED COMMENT

  1. ミヤザワ より:

    ケンタさんお疲れさまですm(_ _)m
    今回は鋭く切り込んだ記事ですね。
    電力会社で検針していた友人もいずれスマートメーターに仕事を奪われると話していました。
    AIにとって変わられる仕事も多数ありますよね。
    電験取得ばかりに意識を向けてばかりではなく社会で生き残れるスキルを磨いていきたいと思いました。

    • ケンタ より:

      >ミヤザワさん
      コメントありがとうございます!

      スマートメーターはHEMSとかデマンドレスポンスとかのキーデバイスとして注目されてますので、今後その流れは加速していくかと思います。

      次の記事も似たような内容ですが、取って代わらないまでも共存できるくらいのレベルにはいたいですよね。

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