お疲れ様です。電験の勉強は順調でしょうか?
試験まであと約2ヶ月半ですね。
何教科にチャレンジしているかによって、この時期は人によって様々な時期かと思います。
- 1教科の人 → そろそろ勉強を始めないとスパイラ―になりますよ!
- 2教科の人 → 1教科は完璧にしていますよね?
- 3教科の人 → 全ての教科の基礎はできてきて、過去問に挑戦している頃でしょうか。
- 4教科の人 → 最初の方にやった科目のチェックは抜かり無いですか?1日の勉強の始めにさーっと最初の科目に目を通すだけでも全く違いますよ!
さて、今日も鉛筆安めにAIにまつわる小話でも。
勉強の息抜きに頭の違った部分の刺激になればと思います。
今日は最近ニュースとか新聞とかでよく聞く「AI」について書いてみます。
…ちなみに自分で書いてて何ですが、駆逐というと進撃の巨人を連想してしまうのは私だけではないはず笑
話の流れをぶった切ってしまいましたが、いってみましょー
AIとは
Artificial Intelligence
の略です。直訳すると人工知能ですね。つまりターミネーター的なアレです。
(私の世代はターミネーターよりかはマトリックスが身近な気もしますが。)
有名なところで言うと、渡辺謙がCMをやっているワトソンは、最近WebサービスでAmazonにいいようにやられているIBMの秘密兵器AIだったりします。iOSのSiriもAIに分類されるんでしょうね。
なんで最近よく聞くのか?
AIは色んな業界で聞かれるようになってますが、その大きな理由の1つはパソコンの発達です。
もう少し詳しく言うと、パソコンゲームの発達です。エロくない方のパソコンゲームです笑
AIの発達には「深層学習」というわけわからん演算が必要不可欠なのですが、その演算はグラフィックボードがよくやっている演算の一種です。この深層学習(ディープランニングとも言います)の装置業界ではNVIDIAがかなりのシェアをしめています。
自作パソコンをやった人は一度はNVIDIAって聞いたことあるのではないでしょうか。私もパソコンを自作をしたことがあるので、このメーカーは聞いたことがありました。
ところで、最近日経がNVIDIAを海外の無名メーカーとかで取り上げたみたいですね笑 天下の日経様にもこういうことはあるんですね。
話がそれましたが、AIの進歩はめざましく、色んなことを休みなしに正確に素早く表現豊かにできるため、人間がどんどん駆逐されてきてます。下の方に書きますが、外国では弁護士とかトレーダーが失業したりしてます。
AIが侵食してきている業界は
人工知能って言うと計算が素早いんだろうなとかいうイメージを抱くかもしれませんが、それは人工知能というかスパコンの方で、人工知能の強みは様々です。
オセロ/チェス/将棋/囲碁
世界・国内チャンピオン(将棋は普通のプロ)が負けた順に並べてみました。
最近ですと、AIのアルファ碁が韓国国内チャンピオンとか中国の世界チャンピオンに勝ってますね。アルファ碁を開発したベンチャーはあのGoogleが買収した過去があったり社長が超天才だったりで話題に事欠きませんが、もう開発は終了したみたいですね。
この開発で得たノウハウを製薬とかの医療分野に活かすみたいです。
アルファ碁は、これまで記録されている棋譜のほとんど(?)を自身に取り込んでいて、現状に最適な1手を見つけ出してくることができます。
それだけなら「何となくできそうだなぁ」くらいですが、更にすごいところは、自分の中で何度も対局を繰り返して学習していき、その精度を上げていくところです。自分の中で自分と戦うって、極度の引きこもりみたいな感じですね笑
自動運転
これも有名ですね。
別の記事でまた取り上げようかと思っていますが、自動車業界では今シュンペーター先生の言う「創造的破壊」が起ころうとしてます。携帯電話業界にiPhoneが殴り込みをかけて、シェアをごっそり奪ったようなことが起ころうとしてます。
何が怖いかというと、ある場所で自動運転車が学習したことが、「あっ」と言う間に全世界の自動運転車に共有されて凄まじいスピードで進化していくことです。
若者が教習所で1から習うスピードと比べること自体が申し訳なく感じるくらいです。
作詞/作曲/物書き/絵描き
意外に知られていないかもしれませんが、AIは作曲したり小説を書いたり、絵を描いたりできます。しかも匿名で応募したところ、コンクールに入賞しています。
テレビで見たことありますが、レンブラントのような影の使い方をしたりして、もうわけがわかりません。
保険査定/与信査定
キャッシュローンの審査が一瞬でおりたCMをみたことはありますでしょうか。(UFJのCMです。)
あれもAIですね。キャッシュローンの借入金額が増加しまくっていて、金融庁が怒っている原因の1つにこのスピードがあるような気がします。
弁護士
弁護士と言っても、駆逐されたのは特許関係の弁護士です。
特許は申請する前に膨大な出願情報を検索して、
- 先を越されていないかとか、
- 先に出されたこの特許はここの部分の表現が弱いから、うちの特許はここを補強して後出しで勝とう
とかするそうです。
この膨大な検索では人はAIに取って代わられているようです。
トレーダー
トレーダーとは複数のディスプレイでチャートをみて、金とか株とか為替とかを売買している人です。
今はAIがあらゆる指標から判断して、勝手に売り買いするようになりました。
ミリ秒で売買をするので、ナイアガラの滝ばりの値崩れが頻繁に起きているみたいです。
(AIの損切りが連鎖して起こるようです。)
この人達も駆逐されました。
ゴールドマン・サックスでは600人のトレーダーが2人まで削減されたそうです!
サーチエンジン/広告リスティング
キーワード検索をした時に、検索者が一番知りたい情報のページが最上段にくるのとかもAIのおかげです。あとは、転職の調べ物をしてるときに良く転職の広告を目にして、この転職サイトいいな!ってなるのもAIの仕業おかげです笑
そして最後にxEMS
xEMSという単語は聞き慣れないかもしれませんが、BEMSはどうでしょう?HEMSは聞いたことありますか?
EMSというのは
- Enegry Management System
の略で、xというのは”何か”のxです。
Bだったら「Building」、Hだったら「Home」、Fだったら「Factory」と。
xEMSの中でも、AIのデータセンターにおけるエネルギーマネジメントは常軌を逸してます。
なんとGoogleのデータセンターでは、AIを使って空調の電気消費量を40%もカットしたそうです。
AIで空調の最適運転(この空調はこの温度とこの風量で。とか)を学習して削減したのだと思います。
この他にも、工場の生産ライン設備の電流監視でモーターの故障を予測して、生産が止まって損失が発生するのを防いだりしているのもAIです。もう気持ち悪いですね笑
気になるビルメン業界は…
正直なところ、この業界にいる人は結構な人数が駆逐されてしまう可能性が高いのではと思っています。。。
他の記事でも書きましたし、上で書いてるの業界の話でもそうですが、検針とかの作業レベルは当たり前のように無人化になってきます。
私が60代になるまであと30年もないですが、その頃にはビル設備が2順、3順して、仕様がガラっと変わっていてもいてもおかしくないでしょうし。
ビルメンの仕事は激減するでしょうが、それでも電気主任技術者制度は残り続けるのではないでしょうか。
安全サイドに考える日本人の気質から言うと、いくら日常は遠隔の監視で済ませていても、1年に1回くらいはきちんと人間の目で点検をしたいですよね。(現在でも低圧絶縁監視装置が設置されていると、電気主任技術者は月次点検を隔月に延ばせたりできます。)
で、最低そのくらいの頻度で点検しておけよってルールが決まると、それはもう法律ですよね。電気主任技術者の出番です。
つまり、電気主任技術者を取っておけば、AIに駆逐されなくなり、なんとか共存レベルを維持できるようになります。
ただ、最後の砦的に電気主任技術者のチェックが必要になってくると、更新制度が出てくるかもしれませんが。そうなったとしても、科目試験をもう一度やらせるというよりかは、事故事例の紹介とかよくある故障の実施研修的なものだと思います。電気主任技術者のスキルと座学は結構乖離してますからね笑
で、結局何が言いたかったのかというと、電験3種を取ろう!ということです笑
そして、電気主任技術者になったなら、アナログな電気(バカにしているわけではなく交流波のイメージで言ってますよ!)に加えて、デジタルな制御システムの勉強もしてみてはいかがでしょうか。
関連法が改正されない限り、AIが蔓延っても電気主任技術者等のポストは無くならずに済みそうですね。1種2種はともかく、3種をゲットして食いっぱぐれのないようにしておくのは重要なのかもしれません…
という後ろ向きな話はともかく、一生懸命勉強してスキルを伸ばす活動はとても生産的で素晴らしいことだと思いますし、人間ならではのアナログの良さを今後も維持していけると良いですね!
>アキさん
コメントありがとうございます!
職人スキルをAIに落とし込む流れも有るようですが、電気主任技術者は職人スキルとはちょっとベクトルが違う気もするので、少なくとも私が生きている間は何とかなるのではと少し楽観視してます笑
物件に寄っては年次点検が3年毎でよくなったりと、ゆるくなる方向にあるので
遠隔監視などを入れれば常駐しなくて良い、みたいな方向になるかもしれませんね。
あとはIoTで故障前に前兆がかなり正確に捉えられれば、ますます常駐者を減らす方向に行くのかなぁ、なんて。
政府としては責任者不在にはしないでしょうけど、監理技術者の守備範囲や持ち点引き上げなんかも起こりそうかな。なにせ弁護士会や医師会みたいな結束も権力もないですからね。
>ベクトルが違う
同意します。
>ハゲおっさんさん
コメントありがとうございます!
投稿していただくのをお待ちしておりました笑
経産省は電気主任技術者数をなんとか維持しようとしているのが、試験の易化からわかります。(どうやら合格者数ありきでボーダーラインを設定しているようです。)
でも、昨今の技術の進歩と人口減少を見る限り、免状の数のだぶつきが出てくるのではないかと思っています。
ですので、恐らく、1拠点あたりの主任技術者の稼働が減ることによる点数引き上げと平行して、試験の難化がそのうちやってくるのではないかと思います。
3種は私の頃と比べると、だいぶ難しくなったみたいですね。
ちょっと自分の生活と精神が安定しないので、あんまり書き込む気力がでなくてすみません。
しかし今現在の二種面とBT技術者の人不足はやばいです。
BTだと600万スタートとか普通にありますね。どこも年寄りを引っ張り出してきています。
アホな会社や役所は未だに二種面を400万ぐらいで雇おうとしていますが(しかも週休2日以下)・・・
>ハゲおっさんさん
コメントは気が向いたときで構いませんよ!
すみません、私が易化したと言ったのは2種と1種のことでした。
確かに3種は難化していますね。
これは3種が溢れて、2種が足りないという状況を映し出しているのでしょうか。
BT技術者は免状取得に実務経験が必要なので、結構貴重な人材ですよね。
2種と合わせて持っているならば、どこでも重宝される気がします笑
2種は再エネの普及で、今後より一層必要になってきます。
それなのに400万で雇おうとか、笑いも出ません。。。
>>400万で雇おうとか
ビル万さんのところにもリンク張ったと思いますが
某病院が400万、土曜隔週休み。そりゃ人来ないでしょw
それにしても、BTにしても二種面にしても、どの会社も育てる気がないですね。
二種でも3種とって経験年数つめば私みたいな人間は製造できるのに・・・
今の新卒は就職バブルですから、バブル世代と同様、ますます資格取る人居なくなるでしょうね。いいことですw
AI導入なんてのは当分先だと思いますね。そこいらへんのビルなんて50年も設備改修なしってのもざらですからね。だましだまし使ってるのが実情。
あと、電気なんてほんの一部で他のライフライン、火報はじめ様々な設備がありますし、日本は得体のしれないものの導入には非常に慎重ですからね。
災害なんぞ起これば結局そこに居る人が一番でAIなんぞ役立たずってのに気付きますよ。
>kenkenさん
コメントありがとうございます!
確かに異常時の対応にはAIが入り込みづらいと思います。
ただ、センサーの低廉化とかRPAとかの普及があるので、単純な費用対効果から、不安障壁の少ない常時の監視や省エネ提案とかはどんどん置き換わっていくと考えてます。