電工2種

第二種電気工事士の講習、安いところはいくら?学科・技能の料金相場【2026年】

皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。

第二種電気工事士の講習は、今回調べた3社だと学科が1万円前後から、技能が3万円弱から受けられます。この記事では、各社の公式サイトで料金を確認し、安い講習どうしで何が違うのかを整理しました。

講習料が自分にとって元を取れる金額かどうかを「時間単価」で見積もる方法もあわせて紹介します。私は2021年に筆記試験の講座を受けたあと、元が取れていたのかをこの計算で確かめました。

📌 この記事でわかること

  • ✓ 第二種電気工事士の講習料金の目安(学科・技能・オンライン)
  • ✓ 安い講習を比べるときに確認したいポイント
  • ✓ 電験の免状があれば、技能の講習だけで済むこと
  • ✓ 講習料の元が取れるかを時間単価で見積もる方法
  • ✓ 2026年度下期の試験日程と、技能講習を押さえる時期

第二種電気工事士の講習はいくら?安いところの料金相場

下の表は、第二種電気工事士の講習を開いている3社の料金です。いずれも各社の公式サイトに載っている税込の金額で、2026年9月15日に確認しました。

実施している会社 学科(CBT・筆記) 技能
電気資格対策センター 対面2日間:14,980円
(オーム社のテキスト付き・WEB申込み)
対面2日間:28,600円
(テキスト代込み・材料は会場で用意・工具は持参・WEB申込み)
日本エネルギー管理センター 対面またはYouTube Live 2日間:15,000円
オンデマンド配信:9,800円
(いずれもテキスト代別)
対面2日間:47,800円
オンデマンド配信:34,800円
(いずれもテキスト代・材料代込み、工具は含まない)
TAC 教室2日間:13,000円(教材なし)/15,000円(教科書&問題集付き)
Web通信:12,000円(教材なし)/14,000円(教科書&問題集付き)
教室の日数(3日間・2日間)や工具の有無で料金が分かれるため、公式ページで確認してください

※電気資格対策センターは、電話・FAXで申し込むと学科16,000円、技能30,000円になります。

学科は、どの会社も対面2日間で1万円台前半にほぼ横並びです。安さを優先するなら、オンデマンド配信やWeb通信の講座を選ぶと1万円前後で済みます。

差が大きいのは技能のほうで、同じ対面2日間でも28,600円と47,800円で約2万円の開きがあります。料金は年度やキャンペーンで変わるので、申し込む前に各社の公式ページで最新の金額を確認してください。

安い講習を比べるときは「料金に何が含まれるか」を見る

技能講習の約2万円の差は、講習の中身を並べると見え方が変わります。比べるときは、次の3点を確認しておくと選びやすくなります。

料金を比べる前に確認したいこと

  1. テキスト代が含まれているか(日本エネルギー管理センターの学科はテキスト代別、電気資格対策センターの学科は込み)
  2. 工具が含まれているか(今回調べた講習では、工具は持参か別料金)
  3. 技能講習の中で、候補問題13課題のうち何課題を作るか

工具は講習で買わなくても、どのみち必要になる

技能試験は、受験者が持参した作業用工具で作品を作る方式です。受験案内には、作業に最低限必要な指定工具を「必ず持参してください」とも書かれています。

そのため、講習料に工具が含まれていないことは、割高になる理由にはなりません。「工具付き」と「工具なし」を選べる講習では、手持ちの工具があるかどうかで決めれば足ります。

13課題すべてを作るか、一部を作るか

第二種電気工事士の技能試験は、試験センターが事前に公表するNo.1〜No.13の候補問題の中から出題されます。講習で何課題を実際に作るかは、会社によって違います。

電気資格対策センターの2日間講習は、器具の取り付けや作業のコツを一通り学べる8課題を選んで作り、残りの5課題は回路の説明にとどめる構成です。日本エネルギー管理センターの技能コースは、13課題すべてを講習の中で作ります。

講習で作らなかった課題は、自宅で材料をそろえて練習することになります。技能講習は金額だけで並べず、講習中に作る課題の数もあわせて比べるのがおすすめです。

ケンタ
ケンタ
私が講座を選んだときも、工具や器具がそろっているか、その場で質問できるかを重視しました。実際に筆記試験の講座を受けてみた感想は別の記事にまとめています。

電験の免状か学科の合格があれば、技能の講習だけで済む

第二種電気工事士の学科試験は、申請すると免除される場合があります。免除になれば、講習にかける費用は技能の分だけで済みます。

学科試験が免除になる主な方

  • 第一種・第二種・第三種電気主任技術者の免状を持っている方
  • 前回または前々回の第二種電気工事士学科試験に合格した方
  • 高校・高専・大学などで、経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方

ほかにも対象になる資格があります。詳しくは電気技術者試験センターの「第二種電気工事士の試験概要」で確認してください。

見落としやすいのは2つ目の条件です。学科に合格して技能で不合格になっても、その次の回と、さらにその次の回は技能試験だけを受ければよく、学科の講習を受け直す必要はありません。

ケンタ
ケンタ
私は電験の免状を持っているので学科試験は免除できたのですが、あえて筆記試験から受けることにしました。

講習料の元が取れるかは「時間単価」で見積もる

講習が安いか高いかは、料金だけを見ても決められません。そこで、講習で節約できる時間を自分の時間単価でお金に換算し、受講料と比べてみます。

時間単価は拘束時間で割って出す

ここでは、年収を仕事に拘束される時間で割った値を時間単価とします。働いていれば稼げたはずの金額、という意味の目安です。

通勤や昼休みも含めた拘束時間で割るのがポイントです。通勤が往復1.5時間、昼休み込みで8時間会社にいるなら、1日の拘束時間は9.5時間になります。

年間250日働いて年収350万円の方なら、次のように計算します。

\begin{align} \frac{350\ \text{万円}}{9.5\ \text{時間/日} \times 250\ \text{日}} \fallingdotseq 1{,}474\ \text{円/時間} \end{align}

以下では、計算しやすいように時間単価を1,500円として進めます。

学科の講習は、節約できる時間だけで受講料を上回る

2021年に筆記試験の講座を受けたあと、節約できる時間を次のように置いてみました。どちらも受講した時点での感覚にもとづく見積もりです。

講座で節約できる時間(2021年時点の私の見積もり)

  1. 単元の学習:講座2日間(受講14時間+往復4時間)で全分野を理解できるとする。独学では同じ18時間で消化しきれず、あと9時間かかるとすると9時間
  2. 過去問演習:講座で分からないところを潰しておくと、1日2時間の演習が30日から20日に縮むとすると20時間

\begin{align} (9\ \text{時間} + 20\ \text{時間}) \times 1{,}500\ \text{円/時間} = 43{,}500\ \text{円} \end{align}

分からない問題をその場で質問できることや、1回で合格して再受験を避けられる可能性は、確率が絡むので計算に入れていません。それでも43,500円となり、学科講習の料金(1万〜1.5万円程度)を大きく上回ります。

節約できる時間は人によって違います。ご自身の時間単価と、独学だと何時間かかりそうかを当てはめて計算してみてください。計算して独学のほうが合うと判断した方は、私が参考書を選んで学習計画を立てたときの記事が参考になります。

技能の講習は、欠陥を見てもらえるかで考える

技能講習は料金が学科の2〜3倍になるので、時間の節約だけで比べると判断が分かれます。技能試験の合格基準は、受験案内で「作品に欠陥がないこと」と定められています。

欠陥かどうかは、試験センターが公表している「欠陥の判断基準」に照らして判定されます。独学だと、自分の作品がこの基準で欠陥になっていないかを確かめてくれる人がいません。

電気資格対策センターも日本エネルギー管理センターも、講師が受講者一人ひとりの作品を確認してアドバイスする形式だと公式サイトに書いています。技能講習は、この確認にお金を払う価値があるかで考えると選びやすくなります。独学で練習する場合の進め方は、技能試験に効く練習法の記事にまとめました。

2026年度下期の試験日程と、技能講習を押さえる時期

項目 2026年度 下期(第二種)
受験申込み 8月17日(月)〜9月3日(木)※受付終了
CBT会場の予約 9月9日(水)〜10月14日(水)
学科試験(CBT方式) 9月24日(木)〜11月8日(日)
学科試験(筆記方式) 10月25日(日)
技能試験 12月12日(土)または12月13日(日)
受験手数料 インターネット申込み11,100円(書面申込み12,500円)

出典:電気技術者試験センター「令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」

下期の受験申込みは9月3日で締め切られています。申込みを済ませた方は技能講習の日程を、まだの方は次の上期試験を目安に講習を探すことになります。

技能講習は早めに埋まります。電気資格対策センターは「技能講習会は例年 筆記試験終了後 1・2週間程度で順次満席になってしまいます」と案内しているので、学科の結果を待たずに技能講習の日程だけでも先に確認しておくと安心です。

まとめ

  • ✓ 講習料金の目安は、学科が1万〜1.5万円程度、技能が対面2日間で28,600円〜47,800円(2026年9月確認・税込)
  • ✓ 安い講習は、テキスト代と工具が含まれるか、講習中に何課題作るかを確認してから比べる
  • ✓ 電験の免状を持っているか、前回・前々回に学科に合格していれば、学科は免除されて技能の講習だけで済む
  • ✓ 学科の講習は、節約できる時間を時間単価で換算すると受講料を上回りやすい
  • ✓ 技能講習は例年早く埋まるので、日程を先に確認しておく

講習は安さだけで選ぶより、料金に含まれるものと自分が節約できる時間を並べて選ぶと、あとで後悔しにくくなります。第二種電気工事士の受験を考えている方の参考になればうれしいです。

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