皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
以前の記事で計算を省略していたところを、少し丁寧に解説してみます。
そこでは「専門書をご確認して下さい」としていましたが、ラプラス変換の専門書は普通の本屋においていないことが多く、実際に本屋に行っても無駄足になる可能性があると思い、記載してみました。
ですので、今回はいつにも増して数学的な記事になります。面白みは、、、ありません笑
前回計算を省略していた式

以前の記事で説明していたラプラス変換式は以下の3つとなります。
定電源のラプラス変換
となります。
コイル部分のラプラス変換
これも部分積分を使用します。
初期条件が登場…
以前の記事では特に初期条件に言及していなく、暗黙の内に
つまり、

コンデンサ部分のラプラス変換
コイルのときと同様に全体の部分積分をする前に、合成関数の微分をしていきます。
詳しいことは省略しますが、微分は分数のように扱えるので、
となります。これを使うと、
となります。
ここで、
となります。
また、定義通り
となります。
これらを式(2)に代入して、
となります。
初期条件は意図的に紛れ込ませる
コイルのときと違って、コンデンサの計算では意図的に初期条件を組み込まないと、ラプラス変換後に初期条件が現れてきません。
どういうことかというと、
に初期電荷
と紛れ込ませます。
これを計算していくと、
となります。
ここで、
となるので、式(3)に代入すると
となります。
となります。
つまり、

まとめ
今回は部分積分尽くしの記事となり、右(微分)を見ながら左(積分)を見るような内容となってしまいました。
結構混乱する内容でしたが、
と交流回路のインピーダンスと対応して覚えてしまえば単純です。
それでは次回!