数値で見る!電験問題作成者の構成

試験作成者は業界有名人が多いです

皆さまお疲れ様です。

普段は試験の申込みや合格確認などでしか訪れることのない試験センターですが、公開情報をつぶさに見ていくと興味深い情報があったりします。

過去の試験の合格ラインがどのくらい下がってきているのかとか、試験委員(恐らく問題作成者)の公表がされていたりとか。…そうです、事後からですが誰が作成したのか実はわかります笑

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試験委員の公表をしている理由

恐らく、試験運営の透明性の確保ではないでしょうか。

誰が作ったのか分からない問題を使用していると、作った本人が自身の周りの受験者に解答をこっそり教えても他の受験者からバレにくく、公平性が無くなってしまいます。そういった状況は試験センターとしても望ましくないでしょうし、そもそも作成者を隠しておく必要がありません。(何とかして問題を入手しようとする人が近づきやすくなるというデメリットはありますが、、、)

また、公表することで作成者に対して謝礼も支払えるようになるかと思います。(会計上の支払理由が立つという意味です。)謝礼があるという前提で書きますが、もちろんあったとしたら辞退する方もいるでしょう。ただし、どちらにしろ試験センターとしては、謝礼を払う素振りは見せなければならないと思います。講演会然り、審議会然り外部から単金の高い方をお呼びして時間を割いてもらっている以上、何かしらのインセンティブを作る必要があります。

一方で作成者にとっては、純粋に業界に貢献できるという大義と、個人の業績・知名度向上となるというメリットがあります。作成者の推薦を受ける方は既にそのような地位であるという事実もありますが、そこから更に知名度(主に試験業界ですが笑)が上がるので、その方には良い人材が集まってくることになります。しかし、試験を作る以上は問題を流出させないという至上命題があります、まぁ、自分から意図的に漏らさない限りは大丈夫かと思いますが、ふとした発言で予想されるかもしれません。(そこまでするスパイは費用対効果の観点からいないでしょうが)

グラフを作ってみようと思います

今、私の手元には電験1・2・3種の公開された委員リストがあります。その量は至近9年分です。作成者の氏名と所属が書かれています。

電験1・2種の問題作成は同一の試験委員会が所掌しているようです。

折角ですので、9年分をまとめてグラフを作ってみようと思います。もともとは公開された情報ですが、念のため個人名・所属は伏せて、ジャンルごとにまとめて行きたいと思います。(このジャンル分けは結構人によるかと思います笑)

なお、同一氏名の方が異なる年度の問題作成に携わられたときは、重複していないとしてカウントします。

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教育機関 or 企業 or 一般財団・社団法人等 or 個人

大分類を以下の4種類としました。

①教育機関:高校、大学

②企業:電力会社、重電メーカー等

③一般財団・社団法人等:保安協会、特殊法人等

④個人:ご自身で管理技術会社を主宰されていたり、所属の記名がない人のこと

一覧を見て2つ驚いたことがありました。

1つは高校の先生が委員にいらっしゃることでした。もちろん電験3種に限定してのことですが、高校の先生がいらっしゃるということは、電験3種が高卒レベルというのを表していることに繋がるのかと思います。(個人的には高卒レベルとは到底思えないのですが…)

もう1つは、個人(分類の名称としてこう呼ばせていただいてます)の数が多かったことです。恐らくは業界の著名人なのでしょうが、引退された後も委員をされているのに驚きました。普通こういった委員には何かしらの肩書がないと、委員になれないのかと思っていたからです。

ということで、その内訳は以下の通りです。

電験3種の大分類
電験3種の大分類

電験1・2種の委員に高校の先生はいなく、その分を大学の先生が補っていました。また、電験1・2種になると、個人の方(需要設備に近い方のイメージ)が試験問題の方向性と合わなくなるのか、少なくなってきています。

教育機関内訳

一部高校の先生が委員をされていましたので、それをグラフに表してみます。

実は電験3種の試験委員は1/3が高校の先生だったんですね。驚きです。

大学内訳

大学は全国規模で比較がし易いので、もう少し分類ができそうです。

①旧帝大

②旧帝大以外の上位国立・私大(偏差値目安は60)

③その他

上記の3つに分けてみました。

先生の出身大学や学会での業績等は加味せずに、純粋に所属大学名で振り分けています。

これを見るとやはり、有名校が半数前後を占めていることが分かります。

企業内訳

企業の内訳を見てみましょう。大きく4つに中分類しました。

①電力会社(電力会社資本の工事会社もここです)

②重電メーカー

③非重電メーカー

④その他(独立系の工事会社など)

ということで、その内訳は以下の通りです。

当たり前ですが、やはり電力会社の委員の方が多いですね笑 その傾向は取扱電圧が高くなる電験1・2種の方が顕著になっていきます。

任期年数

連続で委員を続ける方は、本当に長い間続けられいてる印象を受けました。委員をされている間に所属が変わっていたのが印象的でした。

  • 電力会社からグループ内の転職(もしくは出向?)した方がいらしたり
  • 所属名が無かった方が民間に所属されたり
  • 長く民間で続けられていた方がご退職後も続けられていたり

などです。

ということで、委員名簿の登場回数を調べてみました。なんと、9年間ずっと委員をされている方が数名いらっしゃいました?!中には電験3種と電験1・2種を合わせて18回もされている方がいて、大変驚きました。私が持っているデータは至近9年分ですので、もしかしたらそれ以前からも委員をされているかもしれません。取り敢えず、事実として分かっている範囲のデータまとめてみると以下のようになります。

電験3種

特殊法人・大学・高校・重電メーカー からそれぞれ1名が9年間務めていらっしゃいました。

電験1・2種

特殊法人・重電メーカー からそれぞれ1名

大学 から3名

個人 から2名

が9年間務めていらっしゃいました。

電験3種と電験1・2種合わせて

重電メーカー から1名が並行して9年間務めていらっしゃいました。その精力や素晴らしいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

電験を取ろうと思ったら、旧帝大→電力会社のコースを進んだ方が委員の方と知り合う確立が高いかと思います笑 まぁ、知り合ったとしても問題を教えていただけることはないでしょうが笑

今年の二次試験の問題は既に出来上がっているのでしょうか?どんな問題が出題されるのか楽しみですね。試験まであと1ヶ月ちょっとです。

それでは次回!