電験2種

平成29年度の電験1・2種の合格者が公表されました!

皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。

 

2/7に電験1・2種の合格発表がされましたね!試験があったのが昨年の11/26でしたので、およそ2.5ヶ月のモヤモヤ期間お疲れ様でした。

発表あってすぐですがせっかくの機会ですので、これまでの合格統計とかをまとめてみたいと思います。

電験1種

先ずは電験1種から。

電験1種は合格者が3%くらいが普通ですが、その3%というのは受験申込者に対する二次試験合格者の割合です。↑の図で言うと青いラインです。

しかし、「二次試験だけの受験→合格率」で見てみると一気に10%を超えてきます。過去5回の平均で言うと15%あたりでしょうか。この数字を見てしまうと、電験1種の合格が現実的に思えてくるのではないでしょうか。

数字だけで言えば、なんとかして二次試験にたどり着いて、その試験会場で上位1割に入ってしまえば合格となります。

 

次に合格ラインを見てみましょう。試験問題が難しすぎた場合に、合格ラインを下げることで合格者数を増やしています。電験1種に関しては必要な事業所数に対して極端に多い資格保有者数がいますので、試験問題が難しかったら難しいなりに合格者数を減らしてもいいような感じがしますが、合格ラインの調整を細かにしているように見えます。

一方で、平成20年度と22年度は合格者数が多いのに合格ラインを下げていません。この年度は何故このようなことをしたのか本当にです。

電験2種

 

グラフを作る前の仮説として、電験2種は増加する再エネ設備に対して必要になってくる資格ですので、1種以上に露骨な点数調整をして合格者を増やすか何かをしているのかと思っていました。具体的に言うと、合格ラインを下げて合格者を増やしているのではないか、という推測です。

グラフを作ってみたら、そのように取れなくもない結果となっていました笑 なんとなく50%が合格ラインの下限値のように見えて、平成21年度以降は下げる限界まで下げてる年度が多い気がします。

ケンタ
ケンタ
簡単にしすぎて想定以上に合格予定者が増えたのに、50%の下限値があるからそれを下回れない…とかでしょうか?

あるいは単純に試験問題が難しすぎたのかもしれませんが、試験センターの講評は無いのでなんとも言えませんね。

 

ちなみに、電験2種も平成20年度は合格者が多く、合格ラインが上限値のように見える60%となっています。平成20年度は何かしら政治的な力が働いた年度なのでしょうか。。。

他の面白い情報

受験者でなくなってから、今更試験センターの情報をつぶさに見る習慣がついてきました。

前回の記事もそうでしたが、試験センターはかゆいところに手が届くというか、噛んでて味の出てくる情報を提供してくれますね笑 本当にありがとうございます!

 

そうです、試験発表のデータを見ていて今回も面白い情報を見つけました笑

受験生の頃は、1ページ目を見ていつもファイルを閉じていました。もう少し言うと、科目の合格点合格ラインの低下具合を確認するくらいでしたが、今回は最後の方まで見てみました。

 

その中で面白い情報というか数値を見つけました!それは最後の3ページにある「二次試験受験率」です!

その名の通り、二次試験を受験する資格のある受験者のうち二次試験を受験した受験者の割合が分かります。普通に考えると、やっとの思いで二次試験の切符を得たわけですから、二次試験の受験率は100%になってもおかしくありません。仕事とバッティングしても、数年の努力をムダにしないためにも極力受験しようとするはずです。

しかし、蓋を開けてみると1種・2種全体では84.4%しかありません。…念のため、数年分振り返ってみると、

  • 平成28年度 → 85.7%(!)
  • 平成27年度 → 84.5%(!!)
  • 平成26年度 → 84.1%(!!!)

という結果でした。どうやら今年度限定の低さではないようです。平成29年度の1種・2種の二次試験受験者数2,885人のうち、450人が受験していないことになります。仕事がなんとかならなかったんですかね…試験準備をしなかったとしても、ひょっとしたら自分が解ける問題ばかり出題されるかもしれませんし、受けるだけも受ければいいと思うのですが。

ちなみにワーストは九州の電験1種の82.0%で、ベストは沖縄の電験1種の100%でした。九州は震災とか北部豪雨が影響しているのでしょうか?

まとめ

試験発表のデータは事後的に今回の試験を振り返るだけで、戦略的に調べておくという要素は殆ど無いかと思います。

難しかろうと易しかろうと、6割を取れていれば合格ですからね。

ご自身が受けた年以前のデータを見ながら、試験発表前のモヤモヤを紛らわすにはちょうどいいかもしれません笑 私の場合は試験勉強から完全に離れて、あまり考えないようにしていました。どう動いても結果は変わらないので、問題冊子を開いて解答をトレースすることもありませんでしたし。

 

後半は中身のない話になってしまいましたが、改めて受験された方はお疲れ様でした!

それでは次回!

おまけ

今回作成した試験データをテーブルにまとめて置いておきます。

ケンタ
ケンタ
気になる項目をクリックすることで、昇降順に行を入れ替えることができます!

電験1種

年度 二次試験合格者/
受験申込者(%)
二次試験合格者/
二次試験受験者(%)
合格ライン(%) 合格者数(人)
平成9年度 10.7 29.5 126
平成10年度 5.1 16.7 72
平成11年度 3 9.2 47
平成12年度 7.6 20.3 129
平成13年度 4.2 12.7 75
平成14年度 2.9 9.4 53
平成15年度 3.9 11.9 81
平成16年度 2.2 7.1 49
平成17年度 2.9 12.6 66
平成18年度 1.9 11 51.7 41
平成19年度 2.1 9 55 43
平成20年度 5.5 19.9 60 118
平成21年度 3 11.2 58.3 68
平成22年度 5.8 19.5 60 132
平成23年度 2.7 8.5 55 60
平成24年度 3 9.8 53.3 68
平成25年度 4.4 15 55 96
平成26年度 3.4 13.1 58.3 75
平成27年度 5 17.3 60 105
平成28年度 3.6 13 55 75
平成29年度 4.2 15.2 55 86

電験2種

年度 二次試験合格者/
受験申込者(%)
二次試験合格者/
二次試験受験者(%)
合格ライン(%) 合格者数(人)
平成9年度 9.1 25.9 603
平成10年度 5.8 15.7 440
平成11年度 4.4 11.6 367
平成12年度 5.4 15.3 476
平成13年度 4 12.3 370
平成14年度 6.4 21.5 641
平成15年度 4.5 17.6 480
平成16年度 2.9 11.3 55 303
平成17年度 5.5 21.4 60 545
平成18年度 3.1 13 55 295
平成19年度 2.6 11.4 55 245
平成20年度 7.5 30 60 675
平成21年度 2.8 10.3 51.7 255
平成22年度 4.3 15.6 55 411
平成23年度 2.3 11.3 51.7 219
平成24年度 3.3 13.6 55 304
平成25年度 3.1 11.3 50 282
平成26年度 3.7 14.4 56.7 350
平成27年度 3.3 12.4 50 297
平成28年度 4.9 19.5 55 459
平成29年度 3.6 13.6 55 329

POSTED COMMENT

  1. そよかぜ より:

    はじめまして!記事をいつも拝見しています。
    貴重な情報ありがとうございます。
    2種受験をチャレンジしたいのですが、電気計算に二次試験攻略記事が載せられています。
    なので、しばらく購入検討していますが、あまりにコスパ悪いでしょうか?
    ケンタさんは電気計算使われなかったようですが、どう思われるかご意見をいただければ幸いです。
    どうぞよろしくお願いします!

    • ケンタ より:

      >そよかぜさん
      コメントありがとうございます!
      電気計算の特集の記事内容を本屋で確認してからコメントを返したかったのですが、近くの本屋には品切れで置いていなく、内容を確認できませんでした。

      私はご推察の通り電気計算を使いませんでした。
      お金もありませんしバックナンバーが近くの図書館においてあったので、必要な部分だけコピーする派です。

      そよかぜさんが他のページにも興味があるならば買ってはいかがでしょうか。
      電験2種の勉強としては他のページがあまり役に立ちませんので、実務で興味があるならばとなりますが。

      個人的には必要な部分だけをコピーしてまとめておいた方が、出題分野ごとの再構成もしやすく、必要なセットだけを持ち出せて便利だと思います。

      • そよかぜ より:

        ケンタさん
        こちらこそお返事ありがとうございます!
        わざわざ見に行ってくださったのですね!
        申し訳無かったです。
        でもありがとうございます!

        最後のアドバイス、その通りと納得しました。いただいた全てのアドバイスをしっかり考えて2種チャレンジしたいと思います。
        本当にありがとうございます!

        • ケンタ より:

          >そよかぜさん
          お役に立てたようでなによりです。
          勉強がんばってください!

  2. 田舎ビルメン より:

    85%「しか」受けないって・・・・やはり会社人(社会人ではなく)って
    色々とあるんでしょうね。
    私個人は折角申し込みをしたし、受験料も払ったし、試験会場のあの雰囲気を味わう
    のが好きでしたから(変態)受けなかった、というのはなかったですね。
    それに全く勉強してなかったのなら別ですけど、それなりにやっていたら試験会場で
    根性出せばひょっとして何んとかなるかもしれませんし。
    実際は何ともなりませんけど。

    • ケンタ より:

      >田舎ビルメンさん
      いつもコメントありがとうございます!

      同感です。受けた場合でも追加で支払うのは、受験地までの交通費と写真代(余っていれば実質タダ)と半日の時間くらいですからね。
      それでもこれだけいるのは驚きです。

  3. りゅう より:

    また、コメント失礼します。
    現在、2種の理論を勉強中なのですが、3種の時から理論があまり得意ではないので、勉強の仕方やおすすめの参考書があれば、是非教えて欲しいです。
    よろしくお願いします!

    • ケンタ より:

      >りゅうさん
      お久しぶりです。

      参考書を見返して思い出しながら記事にしてみますね!
      2種の理論は難敵ですので、サポートできるような記事を書けるようトライしてみます。

      • りゅう より:

        記事待ってます!
        ありがとうございます!

        2種の理論は現在15年間の過去問で演習してるのですが、参考書も買った方がいいのか迷ってます…
        3種の時は15年間過去問、合格一直線、理論徹底解説を使用して本番80点取りました。

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