皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
前回でエネルギー管理士の過去問再挑戦を締めましたので、今回はエネルギー管理士の合格体験記を書いてみます。
~総括編&あれこれ~皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。 これから暫くは、ペンディングしていたテーマの再開となります...
と言っても、大枠のザクッとしたところは前回書いてしまっていて、今回はその深掘りとなります。
受験動機
試験範囲が電験2種と殆ど重複していたため、完全な寄り道として受験しました。そうです、資格手当目当て(偶然にも韻を踏みました笑)でした。
資格手当が目当てとしても、本命である電験2種一次試験前の8月に、僅かでもエネルギー管理士の勉強に時間を割くのは少しリスキーでしたが、やはり背に腹は代えられませんでした。
電験2種を目標にしたときのエネルギー管理士受験
ざっと2試験の試験範囲を照らし合わせたところ、「課目別の参考書を買うまでもないな」と判断し、過去問ベースでの試験対策を行いました。使った参考書は1年分あたりの単価が安かったコチラです。
電験2種と殆ど試験範囲が被っているとは言え、危なそうな課目については他の課目より多目に3年分解きました。費やしたトータルの時間は50時間弱です。
解けるように重点的に対策しておいた課目の単元を書いていきます。
課目Ⅳ 電力応用
電験のバックグラウンドだけで見ると、運動方程式や等加速度運動については新たに学習すべき単元です。私は幸い高校物理のバックグラウンドがありましたので、ココについてはスキップできました。
手間取った、というか全く知らなかった単元はポンプ揚程曲線でした。何とも伝えにくい中身でしたが、これを理解するといわゆる回転期におけるインバータ運転が省エネにつながることがわかります。
他に、時間を掛けたところは電気加熱でした。エネルギー管理士では加熱原理だけでなく、工場の生産プロセスに沿った出題となるため、その辺りの知識も付けておく必要があります。
また、課目Ⅳには空気調和という単元もあります。こちらは選択問題ですので、解けるようにしておいた方が高得点となる蓋然性が高くなりますが、電験の単元(電気加熱・照明・電気化学)も選択問題に入っているため、取り立てて勉強しておく必要性は低いと思います。
課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規
これについては殆ど全てです。
- 改正省エネ法の条文
- エネルギー指定管理の原油換算エネルギー消費量の計算
から、原油のバレル単価まで省エネ業界の基礎知識を叩き込む必要があります。
課目Ⅳよりも多く、最も多い時間を割いたのがこの課目でした。
試験結果
得点できた課目の傾向は↓の過去問再挑戦の結果と殆ど同じでした。
ただ、当時の解答用紙を捨ててしまいましたので、具体的な得点は確認できませんでした。
確か課目ⅣとⅠがそれぞれ7割後半くらいで、全体として84%くらいだったと思います。法規の対策を十分した上での受験でしたので、過去問再挑戦よりはもちろん高めでした笑
合格後の手続き
合格すると合格証が届きます。
電験の様なちょっとした厚紙に「合格」的なことが書かれたものとは違い、エネルギー管理士の合格証はそれだけで表彰状みたいな感じです笑 もちろんこれは合格を示すだけであって、まだエネルギー管理士になれたとは言えません。
合格証と一緒にエネルギー使用合理化実務従事証明書が同封されてきますので、そこに必要事項を記入して然るべき人に押印してもらって、1ヶ月くらいすると免状が届きます。エネルギー管理士の免状を貰うに当たっての実務経験は少し特殊ですので、この記事を見ている方は既に大丈夫だろうとは思うものの、きちんと自身の業務が該当するか確認しておきましょう。
この記事の1番上に表示されている画像がエネルギー管理士の免状です。エネルギー管理士の免状が横使い・縦書きなのは、電験からすると新鮮ですね。他にも取得しているカードでないタイプの免状を見てみると、どれも電験のように縦使い・横書きでした。私としてはエネルギー管理士の方が表彰状ぽくって好きですが、こっちの方が珍しいんですね。
まとめ
エネルギー管理士を受験する理由は不純であったのに、免状を受け取るとやはり達成感を感じました笑 私のときは1年目の電験2種に失敗して落ち込んでいましたので、エネルギー管理士が受かっていたのが幾らかその年度の救いとなりました。
この年度とその次の年度で電験2種に合格していくわけですが、それは既に書いています。順番が劣後してしまってすみません。
それでは次回!
コメント失礼します。
いつも拝見させていただいております。
現在2種を目指しています。
エネ管も今年残りの2科目合格したいと考えています。
エネ管の過去集ってあまりいいのがない気がします、、、。
電験の15年間シリーズのような分野別になっているものがあればいいのになって思います。結局問題を解く時はセンターHPの過去問を印刷して使っています。
以上、愚痴でした笑。
>ute28さん
コメントありがとうございます!
エネ管でも最近徹底マスターシリーズが出ましておすすめです。
https://den1-tanaoroshi.com/enekan-retry-summary#i-7
徹底マスターシリーズでは過去問ベースの問題が分野毎にまとめられていますので、15年シリーズほど網羅的ではないですが、要所を掴んだ学習ができると思います!
コメント失礼します。
エネカンの過去問なのですが、電気書院の23年からの12年分の過去問はあるのですが、少し古いかなって、感じもしてるので最近の過去問を入手して、問題に取り組んだ方がいいですかね?それとも23年からの過去問で十分ですかね…
>カニさん
コメントありがとうございます。
エネ管は基本的な問題構成が変わっていないので、昔のでもきちんと数年こなせば問題ないと思います。
ただし、課目Ⅰの法規は平成25年度に省エネ法が大幅に改正されたこともあり、直近の過去問を解くことをお勧めします。
課目Ⅰだけの部分的な演習であれば公式HPの問題をダウンロードすれば良いですが、それでは解説が無いので結局全科目の参考書を買った方が良いかもしれません。
ご返信ありがとうございます。
もう一つ質問なのですが、電験2種の方も受験をしよと思っていまして、理論15年間を二周して、スラスラ解けるぐらいまでにはいったのですが、理論に対してはまだ不安で他にやった方がいい問題集とかありますでしょうか?
公務員の電気職試験もあるので電気回路系は鍛えておきたいんですよね。
>かにさん
なかなかのハイスペックですね笑
過去問がすらすら解けるようになったのならば(どの問題でも8割は解ける)、他の科目にリソースを割いてはどうでしょうか。
私なら、理論は週1で流し読み程度で解法のイメージを軽く結ぶくらいにして、現状のレベルを9月まで維持することに注力します。
エネカンもあるので働きながらの勉強が大変です(笑)
電験2種は去年法規のみ受験し、合格したので、後は電力、機械、理論なのですが、実は電力も機械も15年間の過去問は2週してしまったので、この中で一番不安な理論を再度やるか、二次試験の勉強に移ろうか迷っています…
>かにさん
一次試験の準備がもうできているのならば、早く二次試験の準備をした方がいいですよ!
一次試験の電力・機械と二次試験は全く異なる内容となっていて、新たに科目を1から始めるような感じですので。
エネ管の準備をしているのならばラプラス変換をやりますけど、2種からしたらエネ管のラプラス変換は簡単すぎますし。
紹介していた、二次試験の完全攻略で準備を進めたい思います。
一次試験は最後の1ヶ月で復習をする感じで大丈夫でしょうかね?
>かにさん
勉強しない期間が空くと心配なので私ならば週間でサイクルを回したりしますが、どんな経路を辿ろうとも、試験直前に科目ごとが全盛期に戻っていれば問題ないですね。
ただし、試験1ヶ月前はエネ管も入ってくるので、ペース配分にはご注意を。
一般社団法人 全国エネルギー管理士連盟のご案内
はじめまして、エネルギー管理士の有資格者団体
「一般社団法人全国エネルギー管理士連盟」と申します。
エネルギー管理士の有資格者であるケンタ様に
弊団体についてご案内のためコメントをさせて頂きました。
ご関心があれば是非弊連盟のホームページをご参照下さい。
http://www.ene-kan.jp/14429240314128/
よろしくお願い申し上げます。
コメントありがとうございます。
一般社団法人全国エネルギー管理士連盟さんは某展示会きっかけで存じ上げていました。
省エネ活動では現在困っておりませんが、どうしてもノウハウなどか必要になってきましたらご相談させて下さい。