皆さまお疲れさまです。ケンタ(@den1_tanaoroshi)です。
再エネ設備が増えている昨今を鑑みるに、電験2種を目標に電験3種からスタートしている人は多いのではないでしょうか。私は再エネは別として、2種を見越して3種から始めたうちの1人です。
2種まで一気に取ろうとしたとき、できるだけ余分なことに力を割きたくないですよね。代表的なところで言うと、3種における2種との非重複分野です。
基本・前提条件
毎回のことですが、読者の方を混乱させないために明記しておきます。
電験2種では電験3種の知識を深掘りして問われるので、基本的には単元が重複しています。それでも細かいところでは3種でしか登場してこない単元もありますので、今回はそういった単元のみを取り上げます。
また、今回使用した参考書は以下となります。
電験3種:電験三種完全攻略
電験2種:完全マスター(理論・電力・機械),法規の15年
さて、前置きはこのくらいにして、早速4科目の比較をしてみましょう!
理論
非重複単元なし!
初っ端からすみません笑 非重複単元が見つかりませんでした。
理論に関しては 電験3種 ⊂ 電験2種 の完全包含ですね。
電力
ループ状配電線の電流・電圧降下計算
電験2種では一次試験が語句選択問題で、二次試験が論述・計算問題となります。二次試験の計算問題はかなりレベルアップしますので、上記の電圧降下計算問題だと受験者間で差がつかなくなってしまいます。ということで、この単元は非重複です。
配電用支持物と支線
力のモーメントの計算問題も同様の理由で非重複となります。
機械
基数法と基数変換
10進数を2進数に変換する問題や、2進数を16進数に変換する問題は出題されません。
電力科目と同じで、計算問題は二次試験となって初めて回転機等のより難しい問題が出題されます。
論理回路・フローチャート
こちらも2種では出題されません。
法規
先ず、法規は問われる知識の電圧範囲が根本的に異なるため、3種の法令・電技関係のA問題は基本的に重複しません。
計算問題については、中には3種で出題されたものがレベルを上げて電力と機械の二次試験で出題される単元があるものの、非重複の単元もきちんとありましたので、それを取り上げます。
甲種・乙種風圧加重計算
電験2種でも、「氷雪の多い地方~などの場合分けにおいて、甲乙丙種のどの風圧加重を採用するか」という問題は出題されたことがありますが、パスカルの計算までは出題されません。
まとめ
実は、、、今回も結果が分からない段階で記事を書き始めました汗
書き始める前に頭の中で当たりを付けてはいたのですが、今回の結果は大体似たような感じとなりました。
こうやって実際に書き表してみると、やはり電験3種と2種は重複が多いですね。
2種と1種の比較は1種の情報が少ないので行う予定はありませんし、何とも言えません笑
3種→2種→1種と比較して集合図を書くと歪なAudiのマークになるんだろうな、と思いつつ本日はこのあたりで終了です。
それでは次回!
前回、今回と大変参考になる記事でした。
理論こそ完全制覇するべき科目ですからね。
ところで本文中の
10進数を2進数に変換する問題や、2進数を6進数に変換する問題は出題されません。
は6進数ではなく16進数ですよね?
なんか小姑みたいな突っ込みですいません。
でも、あれって凄く簡単な飴玉問題だったので好きでした。
>田舎ビルメンさん
コメント&ご指摘ありがとうございます!
電験三種完全攻略の演習問題には『6進法』と書いてあったので、そのまま記事にしてしまいました笑
\(\displaystyle \sum_{ k = 0 }^{ n } a_k6^k-1\)
で表すことができるのかなと。
きちんと読み直したところ、解説の計算自体は16進数でしたので6進数は誤植でした。
また、調べたところ6進数自体は存在するのですが、三種では2,10,16進数しか出題されないみたいですね。
ご指摘ありがとうございました。記事本文も修正しました。
こんにちは。大変興味深く拝見させていただきました。
やはり出題範囲は三種と二種の監督範囲に起因するものなんでしょうかね。
私も機械の情報分野は得点が取りやすくて好きでした。
二種以上は電力工学に特化した出題になるのでしょうか。
また、一種と二種で同様の記事を書いていただきたいかな…と思いながら読んでいましたが、やはり難しいですかね…
自分が勉強している感覚では、それぞれの試験が好む出題分野があるように思うんですが。
>摺り足の加藤さん
コメントありがとうございます!
2種機械は情報分野以外が万遍なく3種より深く出題されているイメージです。
私の1種一次試験の勉強では2種完全マスターにウェイトを置いていて、意識して1種の問題を解いていなかったので、言えるような知見を持ち合わせていないというのが正直なところです。
1種一次試験の過去問は直近の3年分を解いただけですので、1種一次試験の試験範囲の全体像を理解していません。
2種合格段階から1種二次試験に取り組む上での不足している分野については関しては、摺り足の加藤さんにもコメントをいただいている【合格体験記】私はこうして電験1種に合格しました!(二次試験編その2)で書いています。1種二次試験→2種二次試験の差については、この順番で受験する人がいないと思うので記事していません。
ご回答ありがとうございました。
一次試験は自分もあまり勉強時間を割いていなかったのですが、二種の勉強をしっかりやっていれば一種も問題ないということなんでしょうかね。
法規以外は二種と三種も範囲が被ってない部分があまりないことから、結局は三種の基礎ありきということなんでしょうか。
二次試験に関しては一種の合格体験記に詳しく記載ありましたね。失礼しました。
法規は3種と2種でかぶっている部分がないんですね!ということは2種受験では、法規に関しては3種の復習をする意味はあまりないと考えてよいのでしょうか??
>MESMERさん
コメントありがとうございます!
あまり意味はないと思います。
むしろ、ほとんど重複していないので、3種を一度完璧にしたとしても2種の問題では新たに覚えなければならないことが多く、無駄な時間を使いがちです。
ですので、(3種の問題も一部ある)2種の問題を最初からやった方が無駄が少ないです。
はじめまして
過渡現象をラプラス変換でとくの本ですがラプラス変換と同時に簡易式も一緒に載ってるんでしょうか?
よろしくお願いします。
>たかしさん
コメントありがとうございます!
各問題において、別解として簡易式による解答を記載しております。
ご検討よろしくお願いします。